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サルを間近で見られるサルの公苑

[2015年5月号掲載記事]

201505-2

長野県にある地獄谷野猿公苑には、温泉に入ることで知られるニホンザルがいます。英語では「スノーモンキー」と呼ばれ、世界中から観光客が訪れます。

野猿公苑にはルールがあります。観光客がえさをやると、サルがえさ欲しさに人を襲うようになるので禁止です。サルをさわったり目を見つめたりするのも警戒心を起こさせるのでだめです。イヌやネコを連れていってはいけません。観光客がルールを守ってきたため、サルは人間を恐れず、観光客の歓声もフラッシュを使っての撮影も気にしません。

かつて地獄谷のサルは、人間を見るとすぐ逃げていました。その頃は山林の開発が進んで住む場所を追われたサルが畑を荒らしたため、殺そうとする動きもあったからです。サルやサルが生きられる環境を保護しつつも、人間の畑や生活を守る方法はないだろうか。そう考えた人たちは人里から離れた地獄谷をえさ場とすることで、サルが畑に行かないようにしました。

地獄谷はとても熱い温泉が激しく噴き出す、古い温泉旅館が一軒だけある小さな保養地でした。サルや手つかずの自然、温泉を観光資源とすれば、地元にも経済効果があります。このようなエコツーリズムの先取りともいえる発想から、サルの群れを人に慣れさせる作業が始まりました。温泉旅館の協力もあって5年後にえづけに成功し、1964年に公苑がオープンしました。

サルの温泉は、公苑を支援してきた温泉旅館の露天風呂に、子ザルが入って遊ぶようになったことから生まれました。今では公苑内にサル専用の露天風呂があり、寒い日には多くのサルが浸かっています。たくさんの人が訪れ、撮影します。そのようにして撮られた写真が国内外で賞をとって話題になりました。そのため、近年、冬期の入苑者や外国人観光客が増えています。

冬の観光地と思う人もいるかもしれませんが、年間を通じて運営されています。観光だけでなく教育、研究のための施設でもあります。春には、子ザルが続々と誕生します。子ザルはまだ毛も黒く、母親に抱っこされておっぱいを飲む愛らしい姿を見せてくれます。夏になると母親から離れて元気に遊びまわる姿が見られます。

公苑では50年にわたってサル一匹一匹の名前や母子関係が記録されているため、国内外の大学から研究者が訪れ、フィールドワークが行われています。小中学生の野外学習にも役立てられています。公苑へ行くには、上林温泉の野猿公苑専用駐車場から山道を約2キロ、約30分歩きます。ハイキングの服装、特に冬は防寒対策が必要です。

地獄谷野猿公苑

文:砂崎良


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