Language:
Hiragana Times | Facebook Hiragana Times | Twitter RSS

これはHiragana Timesに掲載した過去の記事ですが、実際のマガジンではパラグラフごとに英語と日本語が交互に掲載され、漢字にはふりがながついています。 マガジンサンプル 定期購読案内へ

日本最古の温泉と文学の街――松山

[2012年2月号掲載記事]

201202-4-1

坊っちゃん列車

 

愛媛県松山市は西を瀬戸内海、東を西日本最高峰の四国山脈に囲まれた平野にあり、その独特の地理条件から台風などの自然災害も少なく、温暖でおだやかな気候に恵まれた土地です。中心部には松山のシンボルである「松山城」があり、標高132メートルの城山の頂上広場からは、松山の街や山から海までを望むことができます。

頂上へはロープウェイやリフトで行くことができます。松山城は四国で一番大きな城です。江戸時代以前に建てられた、天守(城の中心部)を有する城の一つで、このような城は日本で12ヵ所しか残っていません。天守からは360度の景色を見ることができ、大パノラマが楽しめます。鎧を自分で試着できるコーナーも観光客に人気です。

松山城の麓には「坂の上の雲ミュージアム」があります。近代国家として成長していく明治時代の日本の姿を描いた歴史小説「坂の上の雲」(司馬遼太郎著)を紹介しています。松山を舞台に描かれた主人公、秋山好古、秋山真之、正岡子規の足跡や、明治という時代に関する展示に加え、街作りに関するさまざまな活動を行い、訪れた人々が時の流れについて感じ、考える場を提供しています。

201202-4-2

坂の上の雲ミュージアム/秋山兄弟生誕地/子規堂

 

松山市内には主人公の3人に縁のある施設がいくつもあります。好古、真之が住んでいた「秋山兄弟生誕地」や正岡子規が過ごした家を再現した「子規堂」などがあり、3人が少年だった頃の生活の様子を肌で感じることができます。また、松山城周辺の町並みは「坂の上の雲」の時代に合わせたデザインになっています。

正岡子規は松山市が生んだ偉大な俳人で、松山に初めて野球(ベースボール)を伝えました。日本に野球が導入された最初の頃の熱心な選手でもあり、子どもの頃の名前「のぼる」をもじった「No ball」というペンネームも使っていました。

子規の俳句は「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」が有名です。また「まり投げて 見たき広場や 春の草」など野球に関する俳句も数多く残していて、文学を通じて野球の普及に貢献しました。文学系博物館「松山市立子規記念博物館」では、そんな子規のことを通して松山の伝統文化や文学を学ぶことができます。

201202-4-3

人力車/マドンナバス

 

別名「文学の街」とも呼ばれている松山市において、子規と並んで有名な人物が夏目漱石です。子規と漱石は俳句を語り合った仲。漱石は小説「吾輩は猫である」の作者で、千円札のデザインにもなった人物です。漱石の代表作「坊っちゃん」は都会から松山に赴任してきた教師の物語で、松山市を紹介する上でとても関係の深い作品です。

松山市内の鉄道には坊っちゃんの作品に登場する小さな機関車を再現した「坊っちゃん列車」や、ボンネットバスをイメージした「マドンナバス」も走っています。近代化された街を走るクラシックな姿は、新しくも懐かしい不思議な光景。そのかわいらしい車両に乗って市内観光すれば、レトロな気分を満喫できます。

松山城から2キロほど北東には、松山市最大の観光地、「道後温泉」があり、坊っちゃん列車でも行くことができます。駅に着いたあとの坊っちゃん列車は、次の運行時刻までは駅前広場に展示され、人気の記念撮影スポットになっています。駅舎も明治時代を意識したデザインになっているのでタイムスリップしたような記念写真が撮れます。

道後温泉駅に降り立つと、そこは坊っちゃんの世界。駅前広場では赤く巨大な「坊っちゃんカラクリ時計」が出迎えてくれます。1時間に1回(観光シーズンには30分に1回)カラクリが作動し、坊っちゃんの登場人物たちが楽しげに踊りながら登場します。坊っちゃんやマドンナの格好をした観光ガイドや人力車も観光客に人気
です。

201202-4-4

道後温泉本館/道後温泉本館・神の湯

 

道後温泉は3千年の歴史を持つ、日本最古の温泉といわれています。「道後温泉本館」は宮崎駿監督のアニメーション映画「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったといわれる建物です。また、周辺の旅館施設など12ヵ所で足湯を無料で提供している場所があるので、観光しながら手軽に道後の湯を楽しむことも可能。道後散策の休憩にもぴったりです。

歩き疲れてお腹が減ったら、松山名物、鍋焼きうどんがおすすめです。調理した鍋のまま提供される鍋焼きうどんは、松山独特の甘い味付け。一人前で煮込んでいるので麺にも味がよくしみわたっています。少しやわらかめでコシがないため、「コシ抜けうどん」とも呼ばれています。

201202-4-5

鍋焼きうどん/砥部焼き体験

 

松山は温泉、城、文学の、昔と現代とが上手に共存している街ですが、伝統工芸品にも現代に受け継がれているものがあります。天然藍染めの「伊予かすり」や、松山市の南、砥部町で生まれた「砥部焼き」などです。「民芸伊予かすり会館」や「砥部焼観光センター」で体験もできるので、世界に一つだけの作品が作れます。

松山までは、羽田空港から飛行機で約1時間30分、JR東京駅から新幹線と特急を利用して約6時間10分です。空港や駅から松山城や道後温泉までは車で10〜20分。各スポット間の移動には坊っちゃん列車も利用できます。

財団法人松山観光コンベンション協会

文:日向薫平


Special Link

  • 東京ビジネスホテル | 新宿へチェックイン。明日へのゆとりを感じるロケーション。
  • Homestay in JAPAN!!
  • Internship in Japan
  • 英会話の先生探すサイト。個人家庭教師・外国人と英語プライベートレッスンは先生ナビドットコム。

  • Dee TAN

    We(6 persons) were in Matsuyama in February, 2014 and this is our first visit. All of us find Matsuyama very quaint, superbly clean and very pretty. We loved Matsuyama castle, Dogo Onsen and the little shops around it. The food was fabulous and the people very warm and friendly. However you do need to speak Japanese or have a translator as not much English is spoken. We went to Ichigo, the Shimanami coast and Tobe. It’s very beautiful and unspoilt.
    We are going to return to Matsuyama for another visit soon. By the way, we took 3 trains from Osaka airport and we found the rides very pleasant although a little bit long. The scenery from Okayama onwards is beautiful.


PR