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聖地の静けさ――高野山

[2011年4月号掲載記事]

金剛峯寺

 

仏僧、弘法大師(空海)は9世紀に、そびえ立つ杉の木々の中に仏教の真言宗を開きました。それ以来、和歌山県にある高野山は日本で最も神聖な場所の一つと考えられています。2004年には近隣の2ヵ所と共にユネスコの世界文化遺産に「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録されました。

現在、高野山の主要な寺院の周りには真言宗の寺が117集まっています。1,000人の僧と3,000人の人が住んでおり、絶えずやってくる巡礼者をひきつけています。大阪の南の方へ数時間かけて来るのは宗教心からだけではありません。多くの訪問者は、宿泊を受け入れている52の宿坊(寺に隣接する宿舎)の一つで、僧侶のような一晩を過ごしにやってくるのです。 

宿泊設備はやや質素な傾向にあります。一般的には、低い食卓と布団があるだけのシンプルな畳の部屋に、深さのあるあつい風呂付きの共同洗面所があるくらいです。料金は通常1人1泊1万円で美しく盛り付けられた朝食と夕食が付いており、自室でとることができます。

護摩行/恵光院での食事

 

菜食主義が厳しく守られています。ご飯、漬け物、味噌汁、そしておそらくそばも、豆腐、湯葉、旬の野菜を使った料理を盛った数々の小皿と共に出されるでしょう。

高野山で食事に出ると思われる、この土地ならではの特産品は(とはいえ全国で食べられますが)高野豆腐と呼ばれる乾物の豆腐です。一旦水で戻すと水気を含んでスポンジ状になり、スープ、だし汁などの味や香りを保つのに最適です。ここの僧侶たちは伝統的に夜通し山に置き、豆腐を凍らせるのが常でした。

宿坊に滞在するもう一つの目的は、僧侶と共に朝の祈祷に出る機会があることです。寺院内の部屋はたいてい弱い光で照らされ香がたきしめられており、僧侶が朝のお経を読むのを間近に見ることができるでしょう。それは眠くなりそうで、うなるようで、時々重く激しい太鼓の音が加わります。

宿坊によっては宿泊客が朝の炎の護摩行(木をたいて仏に祈る)に出ることもできます。座った僧侶が独り、見応えのある儀式の中で、悟りを開くために克服すべき108の煩悩(欲望)を象徴する108片の薪をたきます。

蟠龍庭

 

宿坊に泊まることだけが高野山訪問の理由ではありません。奥之院は高野山の信仰の中心であり聖地で、20万を超える墓石や祈念碑などが広大な森の中に立ち並びます。歩き回ると、杉がそびえ立ち、苔むした石の仏舎利(仏の骨)塔や鮮やかな赤のよだれかけをまとった小さな地蔵像がいくつも目に入り、驚くほど神秘的な感じを受けます。東の端に進むと燈籠堂に行きつきます。きらびやかに装飾された広間は常に1万の油灯明(仏に供える火)に照らされているのです。この裏には、香の煙とうっそうとした林でほとんど見えませんが、立ち入り禁止の弘法大師御廟(墓)があります。

町の反対側や金剛峯寺も訪れる価値があります。金剛峯寺は真言宗の総本山寺院で、16世紀の絵画のコレクションが有名です。拝観料500円で新しい広間でお茶とお菓子をいただくことができますが、最大の見物は美しく造られた石庭です。日本最大級の大きな岩は蟠龍庭といい、二匹の龍を表しています。

近くには高野山の神聖な境内、壇上伽藍もあります。弘法大師が最初の寺を山に開いた場所にある、いくつかの木造のお堂と色とりどりの仏舎利塔の集まりです。この砂地の敷地内にある建物の大部分は現代に再建されたものですが、印象的な古代の遺物がいくつか収容されています。朱色の根本大塔(大きな多宝塔)という、構内の中心に高くそびえる建物にある中で、最も印象的な物は、金箔を施した5体の巨大な仏像です。

新幹線の新大阪駅から地下鉄御堂筋線でなんば駅まで行き、南海高野線に乗り換えます。なんばから極楽橋駅まで、ほぼ1時間おきに電車が運行されていますが、橋本駅で乗り換えなければならない場合もあります。所要70~100分ぐらい。旅の最後は、極楽橋駅から高野山駅まで5分間のケーブルカーです。

高野山

文:ロブ・ゴス


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