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400年変わらない姿の世界文化遺産 ― 姫路城

[2011年2月号掲載記事]

日本第二の都市、大阪からJR東海道本線に乗ると約1時間で歴史と文化の町、姫路に着きます。JR姫路駅からまっすぐにのびる大手前通りを15分歩けば姫路城の正面に着きます。

今から400年前に建築されたままの姿です。長い歴史の中で幸運にも戦火をまぬがれてきました。空に浮かぶ姿が、羽を広げて大空を優雅に舞う白鷺を思わせることから別名「白鷺城」と呼ばれています。その歴史、文化的価値から国宝に指定されている上に、法隆寺(奈良県)とともに日本で最初に世界文化遺産に登録されました。

今の姫路城は江戸時代初期、1609年に池田輝政が建てたものです。その前は、全国を統一した豊臣秀吉もここを拠点としました。

城のシンボルとなるのが天守閣(城の中心部にもうけられた最も高い建物で、屋上に展望台のような部屋が作られている)です。小高い丘の上に大天守と3つの小天守がつながっています。

一番高い大天守は、外から見ると5階建てになっています。ところが内部は7階建てになっています。これは侵入者の目をあざむくための構造です。城は領主の住まいですから、敵に対する備えをしなければなりません。姫路城には防衛のための様々な工夫がみられます。

正面玄関の大手門から侵入した敵兵が天守閣にたどり着くのは簡単ではありません。城の中に張り巡らされた白壁が迷路を作っているかのようです。右や左に曲がるだけではなく、ぐるりと180度進行方向を変えなければならないところもあります。観光で訪れたときは順路に従って歩かないと迷子になってしまいます。

白壁に沿って進んでいくと、たくさんの門をくぐることになります。門の中には天井に隠れた兵が、下を歩く敵兵を頭の上から槍で突き刺すことができる構造になっているものがあります。白壁には狭間と呼ばれる、四角や三角や丸の穴があけられています。この穴から鉄砲や矢を放つのです。防衛のための穴ですが、配列は調和をうみ、城の美しさにもなっています。

様々な仕掛けをかいくぐり天守閣の下までたどり着いても、高い石垣が目の前に立ちはだかります。石が高く積みあがっているだけでなく、傾斜面は扇を開いたような曲線を描いています。これではよじ登ることなどできません。土台を広げる曲線構造で、天守閣を支えています。

数々の防衛上の仕掛けは、実際には戦場になることはなく効果を発揮することはありませんでした。唯一の危機は、第二次世界大戦のときでした。市民は城を守りたいと願い、城を黒い網でおおい隠したのです。ところが窓から天守閣に爆弾が入ってしまいました。しかし、それは幸運にも爆発しませんでした。

焼け野原に、以前と変わらない姿でたつ姫路城は、復興期には姫路市民の心の支えとなりました。城を取り囲む公園には今では桜、もみじ、イチョウが植えられ、四季折々の色彩で城を包みます。花見や紅葉のシーズンには、家族連れやグループでにぎわい歓声が絶えません。姫路城は市民の生活の中心であり、平和のシンボルとなっています。

地元の小・中学生を中心に30年以上前から「愛城会」がつくられ、定期的な清掃活動を行っています。また、世界文化遺産に登録されたことをきっかけに市内には英語の看板や案内板が作られ、国際的な観光地として充実してきています。

姫路城を取り囲むように県立歴史博物館、市立美術館、日本城郭研究センター、文学館などの文化施設があります。姫路城を様々な角度から眺めながら、姫路の歴史と文化を味わうことができます。レトロ調の観光バスが、大人一回乗車100円、一日券300円で観光客の足となっています。

美術館や好古園(和風庭園)とセットのお得なチケットもありますが、姫路城のみの入城料は大人400円です。JR姫路駅から城までの通り沿いには土産物屋や飲食店が多く立ち並び、姫路の名物や瀬戸内の海の幸に出あうことができます。

城を中心に発展した町ならではの伝統工芸品として、明珍火箸、皮細工、姫山人形などがあります。また、明石海峡で獲れるタコに卵をたっぷり使ったたこ焼、赤穂の塩を使った塩味まんじゅうなどが名物です。今話題のご当地グルメ、アーモンドトーストや姫路おでんもおすすめです。

姫路城は2009年10月から修理が行われています。2011年春から大天守はシートで覆われます。しかし、観光客用のエレベーターが設置され、天守閣や修理作業を見ることができます。天守閣の全景を見ることはできませんが、逆に天守閣を間近に見ることのできるチャンスです。工事が終わるのは2015年3月の予定です。

姫路市
姫路城バーチャルツアー

文:大林 等


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