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歴女の誕生と刀剣の魅力

[2010年2月号掲載記事]

男性的とされてきた鉄道や歴史などの趣味が女性にも受け入れられるようになってきている。鉄道好きな女性は「鉄子」、歴史好きの女性は「歴女」、仏像好きの女性は「仏女」と呼ばれ、歴女は2009年流行語大賞でトップテンに入るほどすでに世間に知られている。歴女の特徴は、歴史上の登場人物だけでなく、武器である刀剣や、日本の伝統的な防具である「よろい」や「かぶと」などに憧れる人が多く、歴史的背景を重視する男性の歴史好きとは違うといわれる。

東京・新宿区にある高瀬道場では女性のみの殺陣レッスンが人気を呼んでいる。殺陣とは、時代劇で見られる刀剣を使って攻撃・防御する一連の動きのことだ。高瀬道場は俳優養成所でもあり、長年にわたり俳優のためのアクション指導のひとつとして殺陣を取り入れてきた。2001年に一般向けに教室を開き、2007年秋に試験的に女性限定クラスを始めると大人気となった。そして2009年7月からは女性限定クラスが本格的に始まった。

女性のみの初級・中級クラスはそれぞれ12人程度。道場に通ってくる女性は20代がもっとも多く、大学生、会社員、主婦など職業はさまざまである。初級クラスの青木かおりさんは殺陣を始めたきっかけを「時代劇俳優に憧れて殺陣をやってみたかった」と語る。初級・中級クラスどちらも竹光を使う。竹光とは、木刀に銀の薄板をはった重さわずか350グラムの本物に似せた刀剣のことである。

「技に集中したときの女性はみんな美しい。女性はもっと自分が美しいことに気が付いて自信を持つべき」と語るのは講師の多加野詩子先生。技をかけるのも技をかけられるのも相手がいるからできること。竹光を操るようになると姿勢がよくなり、常に自分の身の回りを意識するようになるという。

一方、渋谷区にある刀剣博物館には、近頃、観覧客のなかに女性の姿も見られるようになった。「もともと刀剣は女性がふみこめなかった男性社会のひとつ。女性が刀剣になじみがなかったのはそのせい」と語るのは、主任学芸員の久保恭子さん。久保さん自身、刀剣博物館始まって以来、初の女性学芸員である。

かつての武将たちは刀剣を家宝として大切にし、ときには戦いの武器として身を守った。戦いの多かった江戸時代までの日本において、刀剣は日本人にとても密着したものであった。

日本語には刀剣から生まれた言葉がいくつもある。例えば、「一刀両断」という言葉は、刀を一回振り下ろすことでものを二つに斬ることだ。そのことから、人の意見を聞き入れず速やかに決断する意味として現在も使われている。

高瀬道場
http://www.takase-dojo.com/
刀剣博物館
http://www.touken.or.jp/

文:向井奈津子


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