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面白いまんがなら世界の読者は受け入れる

[2015年4月号掲載記事]

201504-3

2015年2月、東京都港区で第8回国際漫画賞の授賞式が行われました。この賞は公募制で、日本国外で制作されたまんがを対象にしています。日本の外務省と海外の文化交流や日本語教育を行っている文化団体の国際交流基金が主催。日本漫画家協会やまんが雑誌を発行している出版社なども協力しています。今回は46の国と地域から317作品が集まり、15作品に賞が与えられました。受賞作にはアジア、欧米、中東、アフリカの作品があり、まんが文化の広がりと発展が感じられました。

最優秀賞と優秀賞の受賞者は日本に招待され、日本の漫画家と交流したり、出版社やまんがに関わりのある場所を訪問したりします。今回の最優秀賞はモンゴルのナンバラル・エルデネバヤルさんに贈られました。優秀賞には中国の落木さん、マレーシアのベン・ウォンさん、台湾の61Chiさんが選ばれ、都合のつかなかった61Chiさんを除く3名が来日しました。

エルデネバヤルさんの受賞作品「ボンバルダイ」は、遊牧民の生活を通して母と子の絆を描いたものです。「これからも遊牧民の伝統的な生活を描きたいです。モンゴルの民話も題材にしたいですね」とエルデネバヤルさん。「子どもの頃、ドラえもんが大好きでした。今回の来日で藤子・F・不二雄ミュージアムに行けて夢のようです」。

クマの着ぐるみを着た少年の話「クマさん」で受賞した落木さんは、まんがを描き始めてまだ1、2年です。「まんがの描き方もストーリーの作り方もまだまだ未熟ですので、受賞を知ったときにはとても驚き、同時に嬉しかったです」と言います。「新しい作品の連載も決まったのでがんばりたいです。心温まる作品を描いていきたいですね」。

少年と水牛の物語「アタン」で受賞したベン・ウォンさんは、第1回国際漫画賞でも受賞した実力者です。「私が漫画家になったのは、ビジネスチャンスがあると思ったからです。リスキーですが成功も狙える点にベンチャー精神を刺激されました」と言います。「今後は、教育まんがにも手を広げていきたいですね」と抱負を語ります。

「日本のまんがは世界のスタンダードに合っていないと言われた時代もありました。でも日本の漫画家たちはそれに合わせようとはせず、読者が面白いと思うものだけを描いてきました」と漫画家の里中満智子審査委員長は述べました。「どこの国の人が描いたまんがでも、面白ければ読者は受け入れます。そして物語を共有することで、私たちはお互いの文化を知ることができます」と受賞者を激励しました。

「どの作品も、日本で発表されてもおかしくないと思うほど絵のレベルが高く、ストーリーも巧みでした」と外務省文化交流・海外広報課の齋藤有子さんは言います。「この賞が世界中の漫画家や読者に愛される賞になるといいですね」。次回の国際漫画賞の募集期間は4月中旬から5月末の予定です。

国際漫画賞

文:砂崎良


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