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工事現場が、魅せるツアースポットに

[2015年2月号掲載記事]

201502-2

トンネルや高速道路などの工事現場を見学するツアーが静かな人気です。国土交通省の近畿地方整備局では昨年8月から専用サイト「魅せる!現場」で見学者を募っています。「税金を使ってインフラの整備をしているので、一般の方に仕事内容を知ってもらいたかったんです。そこで、工事をしているところを見ていただくことにしました」と企画部企画課の松尾淳さんは言います。小学生以上なら誰でも無料で見学することができます。

松尾さんは工事現場見学ツアーの魅力を、完成すると見られなくなってしまう場所を見ることができることだと言います。さらに「近畿地方整備局の工事は国の事業なのでスケールの大きな工事が見られます」と特長をあげます。使用される大きな重機の試乗体験も人気です。

見学者は小学生から建設系の学校に通う学生、業界関係者まで幅広く、技術的な質問にも答えられるよう現場に詳しいスタッフが同行します。また、工事現場の様子は日々変化するのでツアー内容や見学箇所は頻繁に更新されます。そのため何度も参加する人もいます。昨年は4ヵ月実施しましたが、参加者は2,100名でした。

しかし、悩みもあります。「工事現場の一番の目的は工事を進めることです。見学者が多くなりすぎると工事が進まなくなる心配があります。そのため現在は参加条件を10名以上の団体にしぼり、回数を制限しています」と松尾さんは話します。

こうしたツアーを観光資源として利用できないかという動きもあります。旅行会社のJTBでは土木学会、国土技術研究センター、大手ゼネコン各社と共に、工事現場の見学が観光コンテンツになるかを探っています。

見学ツアーは近畿地方整備局のように行政や自治体が無料で実施している例が多いです。しかし「旅行会社ならではのプラスアルファの体験とストーリー性で参加者を満足させるプランにしています」とプロジェクトを担当しているJTB国内旅行企画東日本事業部営業開発課長の深沢令子さんは言い
ます。

最初に企画したのは東京外郭環状道路の工事現場見学ツアーでした。親子連れを対象に、関係者以外は通行できない区間をバスで走行。トンネルにメッセージやサインを記入でき、コンクリートの強度実験を見学するという内容です。20組を募集しましたが、新聞に掲載されるとその日のうちに完売してしまいました。

今後の課題もあります。「安全管理の面から一回の実施人数には限りがあること。また同じ現場で何度も同じツアーを実施できないため旅行会社も手間がかかります」と深沢さん。現場の責任者に安全管理などの仕事が増えることや、状況により見学ができなくなる不安定さもネックとなっています。しかし、レアな体験を希望する人は多く、深沢さんは観光資源としての可能性を十分に感じています。

文:市村雅代


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