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途上国の子どもの未来をひらくランドセル

[2014年10月号掲載記事]

201410-7

公益財団法人ジョイセフ

発展途上国では今でも妊娠や出産をきっかけに亡くなる女性がたくさんいます。公益財団法人ジョイセフはそうした人が減るように1968年から活動してきました。途上国の女性に診察を受ける機会を増やしたり保健指導をすることが主な内容です。10年前からは「想い出のランドセルギフト」に取り組んでいます。アフガニスタンの子どもたちに学用品や使い終わったランドセルを送るプロジェクトです。

ランドセルは日本独特のもので、小学生が通学に使う革製のカバンです。箱型をしており、背負って使います。明治時代(19~20世紀)に誕生したといわれており、当時は裕福な家庭の子どもしか持てませんでした。現在ではほぼ100%の児童が持っています。入学時に親や祖父母から贈られるのが一般的で、卒業と同時に6年間の役目を終えます。

ランドセルを送るのは、アフガニスタンのより多くの子どもたちが教育を受けられるようにするためです。物理的な支援でもあり、教育を受けやすい環境づくりにもつながっています。13年前に崩壊したタリバン政権下では女性が教育を受けることを禁じていました。現在も女の子に教育は必要ないと考えている親は少なくありません。また多くの貧しい家庭は子どもを労働力として頼りにしています。

「保健や衛生に関する知識が乏しいために、多くの女性が命を落としています。読み書きができれば自分の命を守るための知識を得て、将来自分の身を守ることができるようになります」とジョイセフの支援事業グループプログラムオフィサーの柚山訓さんは話します。

「男の子と女の子が同じものを持って学校に通うということ自体にも大きな意味があるんです。女の子は学校に通う必要がないと思っている親も、近所の女の子がランドセルを背負って男の子と同じように学校に通う姿を見れば考えが少しずつ変わってくる可能性があります。男の子も勉強することで将来自分の家族の命を守ることができるようになります」。

ランドセルの個性的な形も学ぶ助けになります。内戦で破壊されてしまったため、校舎が足りず屋外で授業を受けることも多いです。そんなとき箱型のランドセルは机としても使えるのです。

ランドセルを集めるキャンペーンは毎年3~5月に行っており、今年は18,674個集まりました。しかし柚山さんはまだ足りないと言います。「ジョイセフがランドセルを配付しているナンガハール州では学校に入学する子どもは毎年約9万人と推定されています。学校に行けない子どもも同じくらいいると思われます」。

ランドセルはただのカバンではありません。子どもが学校に入学したことを祝う親や祖父母の気持ち、そして子どもたちの思いがぎっしりつまっています。大切なランドセルを送ることを通してアフガニスタンの子どものことを家庭で考えるきっかけになれば、とも柚山さんは話します。

公益財団法人ジョイセフ

文:市村雅代


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