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大学ブランド食品に注目が高まる

[2013年11月号掲載記事]

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福香ビール

大学の研究室で行われた研究を食品に活用した「大学ブランド食品」が話題を呼んでいます。地元の名産品を新たな視点で製品化したり、実習の成果を応用するなど、その開発のきっかけや過程はさまざまです。その注目度は高まっており、30以上の大学の食品を集めたフェア「大学は美味しい!!」が定期的に都内の百貨店で開催されるようになったほどです。

北里大学感染制御研究機構 釜石研究所(岩手県大船渡市)では桜から採取した酵母を使ったビールをつくっています。研究所では「石割桜」から採取した酵母、「石割桜の酵母」を保管していました。石割桜とは岩の割れ目から育った樹齢360年以上の桜で、岩手県盛岡市にあります。花が咲く4月半ばから5月上旬には、市内だけでなく遠くからもたくさんの人が花見に訪れます。

研究所は東日本大震災の被害を受けて建物が半壊しましたが、石割桜の酵母は奇跡的に被害を免れました。この酵母をもとに完成させたのが福香ビールです。ビール工場も震災の影響で倒壊しましたが、2ヵ月かけて工場を修理しました。なんとか醸造を始めることができましたが、ビールづくりは失敗を繰り返しました。

「大学と地元酒造メーカーが協力して商品化するのに1年かかりました。復興への願いがこもっています」と開発した猪又幸江さんは言います。ビールはすっきりした香りが特徴的でおいしいと評判です。売り上げの一部は三陸地域の復興に役立てています。

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米粉を使ったケーキ

また、東京家政大学では、幻の酒米と呼ばれていた白藤米を復活させる「白藤プロジェクト」を7年前に開始しました。学生に米作りを体験させたいという中村信也教授の発案がきっかけです。

学生たちは、おいしい米がたくさんとれることで全国に知られる新潟県で米作りを行いました。やがて、より多くの人に白藤米を食べてほしいという思いから、小麦の代わりに米粉を使ったお菓子を販売したらどうかという声が上がりました。そこで洋菓子店、ガトウ専科の協力を得て、お菓子の開発が始まりました。

なかでも特にケーキは見た目にもおいしそうになるよう試作を重ねました。開発を行った学生の一人、背尾萌実さんは言います。「『大学は美味しい!!』フェアには、3年前から出展しています。最近は小麦アレルギーをお持ちのお子さんのために買いに来たという方が多く見られました。小麦を使わない洋菓子はなかなか手に入らないので、定期的に売ってほしいという声もいただきました」。

品質が良く安全性が高いことで定評を得ている大学ブランド食品は、これからますます広まっていくようです。

北里大学感染制御研究機構 釜石研究所
東京家政大学

文:土屋えみ


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