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日本の線香

[2012年11月号掲載記事]

201211-5

日本の線香のおよそ7割が、兵庫県の淡路島でつくられます。1850年、淡路市は線香の製造に必要な原料を輸入できるように開港しました。この島の絶え間なく吹く西風も、線香を乾燥させる役割を果たしています。時がたつにつれ、淡路島の線香は日本中に知れ渡り、今日でも有名ブランドの線香の多くは淡路島でつくられています。

高品質の線香は最高のハーブや香辛料、松やに、アロマ木材などすべて天然の原料でつくられます。濃密な松やにと共に白檀や寒天が最もよく使われます。高い技術を持つ線香師は慎重にこれらの原料をブレンドし、さまざまなスタイルの幅広い香りをつくり出します。

線香にはさまざまな形があります。棒状の線香は西洋で最も知られていますが、円錐状や渦巻状の線香も広く使われています。お寺や神社は大量に線香を使います。また、伝統的な日本旅館も温かく歓迎する雰囲気をつくり出すためにたくさん使います。

線香を楽しむ最良の方法は香道の技法を用いて、香りを「聞く」ことです。茶道と同様に香道には二つの流派があります。御家流と志野流で、どちらも5世紀から香りを楽しむ文化を継いでいます。

多くの有名なブランドは京都で生まれました。松風庵の創業者、田中肇さんは、さまざまな時期に京都の道を歩いていましたが、香りが異なることに感動しました。そして、月ごとに、季節ごとに京都の雰囲気をかもしだす線香シリーズをつくり出す決意をします。その結果すばらしい12の異なる香りシリーズが誕生しました。1月は「初釜」と呼ばれ、新しい年を歓迎する茶会を表しています。6月は「蛍狩り」と呼ばれ、夏のイベントを表しています。

田中さんは、線香の世界に入る前は着物や帯のプロデューサーでした。着物地や柄に対する深い知識と共にユニークな線香パッケージを開発しました。棒状の線香はポロニアの木箱に納められ、和紙で包装されています。箱の柄は桜や手まりなどをモチーフにした香りをイメージしています。

田中さんは永遠の美しさを持つ製品をつくり出すと共に、日本の線香文化を保存したいだけでなく、次の世代の日本の若者や世界中の人々に伝えていきたいと考えています。

NIHON ICHIBAN

文:ニコラ・ゾェルゲル


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