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日本の旅行を自分らしく楽しむ外国人

[2011年2月号掲載記事]

「旅をゆっくり楽しみたい」と、日本国内をいろいろな乗り物をつかって自分らしい旅行をしている外国人がおおぜいいます。

東京在住のアメリカ人、デイヴィッド・ウィーバーさんは、夜行バスをつかって旅行します。「安い上に便利ですから」とデイヴィッドさんは言います。「私はJRの高速バスをよくつかいます。いすを後ろに倒すことができて、快適だからです。夜、東京を出発して寝ている間に移動し、翌朝には関西や東北に着くので、丸一日観光を楽しめるんですよ」と笑います。

デイヴィッドさんは日本のいろいろなところへ行きましたが、中でも印象に残っているのは北海道へ行ったときに流氷(海の上を漂っている氷)を見たことです。「最初は、雪祭りを見に札幌へ行ったんです。それから流氷を見にもっと北の町、網走へ行ってみようという気になり、夜行バスで移動しました。網走では船に乗って約1時間、流氷見学ツアーを楽しみました。テレビや本でしか見たことがなかった美しい流氷を見たり、カモメにえさをやったりしましたよ」と回想します。

写真左:カモメにえさをやるデイヴィッドさん/写真右:両親と一緒のルイーズさん(中央)

 

デイヴィッドさんはいろいろな乗り物をつかって東北地方を旅したこともあります。「夜行バスで盛岡へ行き、そこで新幹線に乗り換えて角館へ行って、そこからはレンタカーで田沢湖へ向かいました。次に在来線で青森へ出て、夜行フェリーに乗って函館へ渡り、観光した後、またフェリーで本州へ戻りました。地元のバスで恐山へ行ったりもしました。名所旧跡だけでなく、あまり人が行かない遠い場所へ行くことができました」と説明します。

イギリス人のルイーズ・ロウスさんは気候変動への悪影響を避けるために、飛行機に乗らないようにしています。日本へもシベリア鉄道とフェリーで来ました。「日本国内も、飛行機以外の乗り物で旅行しています。鉄道を利用するときは外国人旅行者向けのパスや、青春18きっぷをよく使います。一番好きなのは豪華な夜行列車です。九州へ行ったときは新幹線に自転車を持ち込み、熊本市内やその周辺をサイクリングしました。北海道へ行ったときは、大洗(茨城県)と苫小牧の間を行き来している、大浴場付きのフェリーにも乗りましたよ」と彼女は話します。

ルイーズさんにとって忘れられない旅は、両親と行った黒部峡谷です。「外国人向けの観光ガイドにはあまり大きく取り上げられていない地域です」と話します。「私の母は日本語の翻訳者ですが、富山県の方言はとてもわかりにくいです。それで私がひと夏、特訓して準備しました。そして歴史的な価値がある古民家に泊りました。ふだんは子どもたちが、歴史を勉強するために、先生といっしょに泊まる家です。そして囲炉裏(火を燃やす場所)がある、畳が40枚も並べてある広い部屋に、ふとんを敷いて寝ました」。

ルイーズさんたちは、富山県と長野県の間の山々を観光できる、立山黒部アルペンルートにも行きました。「ケーブルカーやトロリーバス、ロープウェイなどに乗り、立山駅から信濃大町駅まで旅しました。巨大な黒部ダムを見学したり、室堂駅のホテルに泊って山々を見ながら温泉に入ったりしました。私がお勧めするのは、ガイドブックにあまり頼らず、黒部のような隠れた景観を探す旅行です」。

写真左:開聞岳(鹿児島県)/写真真ん中:佐多岬(鹿児島県)/写真右:ムーニーさん

 

カナダ人のムーニー・ガーナーさんが好きなのはヒッチハイクです。「私はゆっくり旅行したいんです。だから飛行機より、徒歩や自転車、船、バス、電車の方が好きです。いちばんのお気に入りがヒッチハイクですね。とても安いし、環境にもやさしいので」と言います。

ムーニーさんは2~3年前、和歌山県の熊野へ行きました。神奈川からヒッチハイクで旅行して、ある年配の夫婦といっしょにしばらく山の中で暮しました。「農薬をつかわないで農業をしたり、野生の果物を取ったり、梅干し、みそなどを作ったりしました。神聖だといわれている温泉にも行きました。とても環境にやさしい生活でしたよ」。

この熊野旅行でムーニーさんは、自分が東京以外の日本をほとんど知らないことに気が付きました。そこで2010年10月、鹿児島から東京までヒッチハイクしました。「若い女性には危ない手段だ、とアドバイスしてくれた友人もいましたが、相手をよく見て頼めばだいじょうぶです。日本ではヒッチハイクがめずらしいので驚かれましたが、たいていの場合、乗せてもらえました」。

「ヒッチハイクをすると、運転する人からその地域についての話を聞くことができます。それに、移動するにつれ方言が変わっていくのを聞いたり、景色の移り変わりを眺めたりすると、その国についての知識が増えます。これは新幹線や飛行機の窓から見ただけではできないことです」とムーニーさん。

写真左:屋島をスクーターで走るアリーナさん/写真右:宗谷岬にて

 

フォトグラファーのアリーナ・アンジョンさんは2009年、46日かけて日本国内をスクーターで旅行しました。「沖縄から東京へ引っ越すことになったので、スクーターで旅行しながら移動しようと思ったのです。南の沖縄から、北の稚内まで北上し、それから南下して東京に着きました。距離は6,640キロ、23の都道府県を走りましたよ」。

アリーナさんのスクーターは50ccなので、日本の高速道路を走ることができません。そのため一般道を走りました。「日本のいろいろな地域を見て、その違いを感じることができました。手つかずの自然が残っている屋久島へも行きましたし、人口がとても多い大阪へも行きました。姫路や奈良など歴史的な町も訪ねました。日本の最北端(いちばん北の地点)である宗谷岬に着いたときには、達成感がこみあげてきました」と誇らし気に言います。

この旅でアリーナさんは、地元の人と仲よくなることもできました。「石川県金沢市の弥勒町での出来事です。道でお祭りが行われているのを目にしたので止まって写真を撮っていたところ、一人の男性が話しかけてきました。彼は私を、祭りの後の宴会に招待してくれ、その上自宅に泊めてくれました。会ったばかりの人にこれほど親切にしてもらったこのときが、旅のハイライトでした」と振り返ります。

日本の観光庁は、外国人が日本を楽に旅行できるようにと、いろいろな支援をしていますが、一方では、自分らしい旅行を時間をかけて楽しんでいる人たちもいます。

デイヴィットさんのサイト
ルイーズさんのサイト
アリーナさんのサイト

文:砂崎 良


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