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人気の食品サンプル作りを体験

[2011年2月号掲載記事]

日本ではレストランなどのショーケースには、ラーメンやそば、ハンバーグなどおいしそうな食べ物が並んでいる。それらは実物大のメニューで、本物そっくりの食品サンプルである。小さいタイプは、キーホルダーやマグネットなどの小物に加工され、おみやげとしても人気だ。

食品サンプルとは食品をかたどった模型のことで、1920年頃日本で発明された手法である。全国シェアの大半を占めている岐阜県郡上市八幡町は食品サンプル発祥の地として近年注目されている。食品サンプル作りを体験できる工房もあり、遠方からのツアーもあるほどだ。

東京都豊島区にある大和サンプル製作所は1952年創業の食品サンプルの製作会社である。食品サンプル製作販売の一方で、首都圏都内近郊への出張体験も積極的に行っている。サンシャインシティ(東京・池袋)で行った食品サンプル作り体験イベントには2日間で150人の参加希望者が集まった。

ミニパフェ作りでは、クリームの部分にシリコンを使う。ソフトクリームのようにくるくると円を描き、あらかじめ用意されているフルーツなどの飾りを盛り付ければ出来上がりだ。フルーツはすべて手作りのもので、色合いや質感はまるで本物である。

ぬるま湯を張ったおけに、溶かした薄い黄色のろうをぽたぽたと落とす。中央にエビを置いて手早く包み、湯から引き上げると、あっという間にエビの天ぷらが出来上がる。空気に触れてパリパリに固まったろうは、てんぷらの衣そのものだ。付け合せのレタスは、芯の部分の白色と葉の部分の緑色のろうを落とし、ろうの端を両手の指先でつまみながらぬるま湯の中にくぐらせる。ほんの1秒でろうが一枚のレタスに仕上がる。

代表の伊藤裕一さんは、参加者ひとりひとりを見てまわり丁寧に指導をする。「体験イベントでは2歳のお子さんからお年寄りまで多くの人に楽しんでいただいています。フルーツの飾り方は人それぞれなので、出来上がりは同じものが一つもありません」と語る。体験イベントを始めるようになったきっかけは、食品サンプルを作ってみたいというお客から寄せられた要望だ。

実際に体験した長野芙美子さんは、「簡単にできて驚きました。自分で作ったので愛着がわきます。宝物になりました」と嬉しそうだ。イベント参加費用はミニパフェ、タルト、カップケーキは指導料、材料費込みで1,575円。てんぷらは溶かしたろうがはねてやけどをする恐れがあるので、イベントでは体験はできないが、今年の春にオープンする予定の工房では、安全に体験できるように検討している。

店の前に並ぶ食品サンプルのおかげで、お客は店内でどんなものが食べられるのかを知ることができる。「食品サンプルは、相手にわかりやすく正確に教えてあげたいという日本人の親切心から生まれたものだと思います。食品サンプル作りをより多くの人に体験してもらうことで日本の文化の一つとして理解を深めてもらいたいです」と伊藤さんは話す。

大和サンプル製作所

文:向井奈津子


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