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日本語学習と国際交流

[2010年12月号掲載記事]

独立行政法人国際交流基金は2009年9月から2010年1月にかけて、海外の日本語教育機関を対象に、日本語教育に関するアンケートを行いました。

その発表によると2009年現在、日本以外で日本語教育を行っているのは、125ヵ国と8地域です。機関数は14,939で、教師の数は49,844人、学習者の数は3,651,761人でした。2006年に行われた前回の調査に比べると、機関数は1,300(9.5%)、教師の数は5,523人(12.5%)、学習者の数は671,941人(22.5%)増えました。

日本語教育が盛んなのは東アジアです。機関数の44.1%、教師数の54.5%、学習者数の57%を占めます。また、東南アジアでは学習者が急増しています。2006年の調査では、全体の14.8%だった学習者の比率が、2009年調査では24.9%に増えたほどです。東アジアと東南アジアの学習者を合わせると、学習者数全体の80%を超えます。

学習者がいちばん多いのは、日本の隣の国である韓国です。約96万人の人が日本語を勉強しており、これは全体の26.4%にあたります。次に多いのは、同じく隣の国である中国です。全体の22.7%にあたる約83万人が学んでいます。3番目に多いのは、インドネシアです。19.6%にあたる約72万人が学んでいます。この3ヵ国で、学習者の約70%を占めています。

これらの国の学習者たちは、どのような機関で日本語を学んでいるのでしょうか? このアンケートによれば、一番多いのは中等教育の機関です。54.9%にあたる約200万人が、中等教育で日本語を学んでいます。次に多いのは高等教育機関で、26.5%にあたる約97万人です。3番目に多いのは学校教育以外の機関で学んでいる人たちで、13.0%にあたる約47万人です。そして初等教育の人たちが約20万人、5.6%います。

海外の学習者たちが日本語を学ぶ目的は何でしょうか。複数回答(あてはまる答えを全て選ぶ)で答えてもらったところ、「日本の文化(歴史・文学等)に関する知識・情報を得るため」「日本の文化(アニメ・マンガ・J-POP等)に関する知識・情報を得るため」「日本語という言語そのものに興味があるため」「日本語によるコミュニケーションができるようになるため」の4つが多数の回答を集めました。

「日本の文化(アニメ・マンガ・J-POP等)に関する知識・情報を得るため」は今回の調査から新しく加えられた選択肢です。この結果から見ると、日本のサブカルチャー人気が日本語学習者を増やす要因になっているといえそうです。また、初等教育機関と中等教育機関では「国・政府によって学ぶよう定められている」と回答した機関が多く、その国の政策によって日本語学習者が増えたり減ったりするという一面を見ることができます。

海外で日本語を教えているのはどんな人たちでしょうか。同アンケートによれば、日本語教師49,844人のうち、日本語母語話者(日本語を母語として話す人)は14,044人です。これは海外の日本語教師の28.2%にあたります。残りの71.8%は日本語を母語としない日本語教師です。

海外で日本語の教育をするときの問題点は何でしょうか。多くの機関が教材の不足や、設備が不十分であることをいちばんの問題として挙げました。また、今回の調査から「日本語教育の廃止が検討されている」という選択肢が加えられましたが、これを選んだ機関は少数でした。

ひらがなタイムズでは定期購読者のために「ボランティア日本語コーチサービス(JACS)」(無料)を提供しています。このサービスを利用し、東京都に住む団体職員、石川忍さんは、同じく東京在住のブラジル人、エリオ・ガルボン・シフォーニさんに、日本語を教えています。レッスンの回数は週1回で、双方の仕事が終わった後に、近くのカフェで行っています。教材はひらがなタイムズです。レッスンの後には、英語でお互いの国の文化を紹介し合っています。

「私自身、アメリカへ留学していたときに、ボランティアの方に英語を教えていただいた経験があります。ですから恩返しとして、今度は自分がボランティアになろうと考えました」と石川さんは言います。

一方エリオさんは、「仕事で日本語を使うことはありませんが、日本人の友達や同僚とコミュニケーションできるよう、日本語を勉強しています。私はよく出張するので、語学学校へ通うことができません。でもこのレッスンでは空き時間に勉強できます。それにひらがなタイムズを教材にしているので日本のニュースを知ることができて、同僚との話の種が増えます」。

佐野仁美さんも、インターネットや日本語教育を通して国際交流している一人です。今はスカイプを使って北米出身の男性に日本語を教えています。「昼間は働いている私にもできる社会貢献です。それに私自身もコミュニケーション力や、人に物を教える技術が上がって、いい勉強をさせていただいています」と佐野さんは言います。

佐野さんはこれまで4人の人に日本語を教えました。最初の授業で相手に日本語を習う目的を聞いて、そのニーズに合わせて教え方を工夫しています。また、教えたことは小テストにまとめ、次の授業でやってもらうようにしています。「インターネットや語学ボランティアの活動によって、日本語教育がいろいろな外国人に開かれた、と感じます。日本語はすてきだ、と感じていただけたら日本人として誇らしいですし、私もそれに少しでも貢献できるのならば嬉しいです」。

独立行政法人国際交流基金

文:砂崎 良


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