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日本の結婚式

[2010年6月号掲載記事]

日本の結婚式はほとんどの場合、親戚だけが出席して先に宗教的な儀式を行います。そのあと披露宴になり、友だちや仕事の仲間など、おおぜいが加わるのが一般的です。招かれた人はお祝いとして「ご祝儀」というお金を特別な封筒に入れて持って行きます。友人が結婚するときは2万円、または3万円が相場です。

一般的な披露宴は、新郎新婦の入場から始まります。新郎新婦は正面の少し高い席に招待客と向き合って座ります。招待客は新郎新婦に近い席に、家族や親戚は離れた席に座ります。新郎新婦の上司がお祝いのスピーチをし、友達が歌を歌います。その他よく行われるのは、新郎新婦がキャンドルを持って皆に挨拶して回るキャンドルサービスや、ケーキカットがあります。そして両親に感謝のことばを言ったあと、新郎新婦が退場して披露宴は終わります。

以前の披露宴では、招待客にエビやタイなど縁起がいいといわれる食べ物を食べきれないほど出されました。残った分は持ち帰ってもらいましたが、今は食べ切れる量を出すことが多いです。また、帰るとき、お土産として「引き出物」が渡されます。以前は高価な食器など大きくて見栄えのする品物が好まれました。しかし、今は軽くて持ち運びしやすい上、欲しい品物を選ぶことができるカタログが人気です。

結婚式は、多くの場合、結婚式場やホテルで行われます。80人ほどのお客を招待すると約300万円かかるといわれます。バブルと呼ばれた好景気のときは、海外ウエディングや、スモークがたかれる中、新郎新婦がゴンドラに乗って現れたりなど、派手な披露宴がはやりました。しかし今は、結婚式をしないカップル、安くすませるカップル、豪華に挙げるカップルなどさまざまです。

東京港区にある八芳園は、日本で一番多く利用されている結婚式場です。ここでは神道の神前式、キリスト教のチャペル式、そして人前式の3種類の儀式を用意しています。神前式の場合、新郎新婦は着物で、神主(神道の聖職者)が儀式を行います。チャペル式ではタキシードとウエディングドレスを着て、キリスト教の聖職者が儀式を行います。人前式は、宗教にこだわらない儀式で、好きな服装を選び、出席者の前で誓いのことばを交わします。

「海外ウエディングがとても人気だったころは、ここでもチャペルでの式を行うお客様が多かったのですが、最近は神前式が多くなりました」。と八芳園の熊手葉子さんは話します。「芸能人の神前式結婚が続いたこと、日本の伝統が見直され、雑誌でも和装での挙式を多く取り上げられることが多くなったためだと思います。また人前式を選ぶ方も少しずつ増えています。宗教色を出したくないという方や、儀式に親戚だけでなく友人も呼びたいという方に人気です。最近は国際カップルや外国人同士のカップルからの問い合わせも増えています」。日本庭園や日本独特のおもてなしも気に入られるようです。

一方で、お金をかけない結婚式を選ぶカップルもいます。披露宴をしなかったり、結婚式の衣裳を着て記念の写真を撮る「写真婚」を選んだりする人たちです。株式会社BUAホールディングスでは、49,800円で結婚式を挙げることができます。「結婚式より、新しい家や新婚旅行にお金をかけたい、という方もいます。また昔より、きょうだいの数が減っていたり、結婚する年齢が上がっているために、おじいさん、おばあさんがもう亡くなっていたりして、親戚の数が減っています。そのため、こぢんまりとした結婚式を希望する方も増えています」と広報担当の川辺徹さんは言います。

川辺さんは話します。「結婚式を通して、家族の絆を強くしてほしいですね。それが日本らしい、絆を大事にする社会をつくると思います。最近は、相手の国で結婚式をしたけれど日本でも式を挙げたいという国際結婚のカップルや、昔、結婚式を挙げられなかったので今挙げたいという年配のカップルもいます」。

「日本人の外国人妻の会」は日本人と結婚した女性たちの団体で、日本の社会に溶け込めるようメンバーが助け合うことを目的としています。メンバーの一人、オーストラリア出身の深瀬ヘザーさんは、夫が長男であるため、盛大な披露宴をしました。昔ながらの考え方では、長男が家を継ぐからです。「招待しなければならない人が多いので驚きました」と深瀬さんは言います。町長も招待客の一人でした。また日本で一般的な席順も、深瀬さんには意外でした。「私は、家族が私たちの近くに座るべきだ、と思ったのですが」。

同じくメンバーの一人、カナダ出身の三宅スザンヌさんは自分の好きなピンク色の着物を選んで結婚式を挙げました。「夫の父が、私や私の両親のために英語のプログラムを用意してくれました」と三宅さんは当時をふりかえります。別のメンバー、カナダから来た畑野クリステルさんも着物を着て、日本的な結婚式を挙げました。しかし最後にはみんなが踊り出し、カナダのパーティーと似た披露宴になったそうです。「私たちの結婚式は、二つの家族、二つのことば、そして二つの文化が溶け合ったすばらしいものでした」と畑野さんは思い浮かべます。

日本の伝統的な結婚

日本人は、結婚を家族全体の問題と考えてきました。そのため、信頼できる人を仲人(結婚の仲介をする人)に頼み、男性の家族と女性の家族との間で結婚を決めるのが一般的でした。結婚が決まると新郎(男性)の家から新婦(女性)の家へ、結納と呼ばれるプレゼントが贈られました。結婚式の招待状を、結婚する二人の名前ではなく親の名前で送ることもありました。このような考え方や習慣は、古いと考える人が多くなりましたが、今でも残っています。

「お見合い」の習慣は減りましたが、男性と女性が仲人を通して知り合う方法はまだ残っています。会う前にお互いの写真を交換し、趣味や学歴だけでなく家族の情報も確認し、信頼できる人なのか判断します。

八芳園
株式会社BUA ホールディングス
日本人の外国人妻の会

文:砂崎 良


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