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日本には「武士道」、アルバニアには「べサ」がある

[2015年7月号掲載記事]

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アルバニア共和国在日大使夫人
レコ・ディダさん

日本に住んで今年で5年目です。以前にも来日したことがありますので、生活には何の問題もありません。日常生活や文化、食べ物、交通、さらには言葉や自分の仕事まで日本のすべてを楽しんでいます。日本に来ると、すべての外国人が文化の違いにまず戸惑います。異文化を理解する近道は文化行事に参加して、それらの違いに慣れることです。

日本はハイテクと伝統の国です。伝統以外で、日常生活のいたるところで気づかされるのは、清潔さときちんとしていることです。着物や日本の伝統料理の優雅さ、様式にも感動しました。建物に関しても同じことが言えます。日本は世界の地震多発地帯の一つですが、日本人はすばらしい高層ビルを建てる方法を見出しました。

私が来日した頃は、七夕と盆踊りの時期でした。すぐに魅せられ、日本の伝統についてもっと知りたいと思い、日本語を通じて学ぶ決意をしました。

私は青森の「みこし祭」「ねぶた祭」や京都の「狐の嫁入り」などを通して、日本人社会が持つバイタリティーと地域の絆、また日本人の歴史観や古代からの伝統について学びました。狐の嫁入りのとき感じた神道的な気持ちが今も私の心に残っています。

日本での最悪の経験は2011年3月11日に起きた東日本大震災です。小さなコミュニティーの大使館ですが、仙台(宮城県)の友人をはじめ他の被災地の人々を支援するために留まる必要がありました。そのため、私の課題だった本を出版する決意をしました。それは、私が10年間かけて2012年の始めに完成させた、アルバニア初の日本語-アルバニア語辞書です。

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ねぶた祭にて

初めて日本へ来たときは仙台に住んでいました。日本について私が最も感動したことは、日本人の親切な心とおもてなしの心でした。日本に住みなれてさらに日本の素晴らしさに気がつきました。私はそれが、日本人が熱心に働くことと国を愛する気持ちからきていることを知りました。日本人が働くときに見せる勤勉さと時間厳守なところは、私の国にも取り入れたいですね。

アルバニアの魅力の一つは、昔のままの自然です。国土の70%は山でおおわれています。アドリア海とイオニア海に面した海岸線や、北部に位置する美しいアルプス、豊かな森や川、草原などのバラエティーに富んだ景観があります。

アルバニアの観光名所ベスト3への訪問を勧めます。これらの都市はユネスコ世界遺産になっています。ジロカストラは「石の街」としても知られ、べラティは「千の窓の街」として知られています。これらの都市には今でも人々が住んでいます。3つめは、ブトリントの遺跡です。ローマ帝国時代に栄えていた都市です。

食べ物に関しては、海岸地方で出される塩とレモンソースで味付けされた焼魚や、内陸の子羊の唐揚げがお勧めです。どの料理もアルバニアのオリーブ、オリーブオイル、白チーズが付いてきます。強いお酒が好きな方には、ブドウからつくられたアルバニア独自の伝統的な「ラク」があります。

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ジロカストラ

アルバニアの観光ポリシーは、アルバニア流のおもてなしです。毎年5千人の日本人観光客が来ますが、アルバニアと日本の旅行会社との協力でこれからはもっと増えていくでしょう。日本人はビサなしで入国できます。バルカン半島観光のピーク時には「Balkan Schengen」が適用されます。この協定によって日本からだけでなく世界のどの国の観光客も国内を自由に移動できます。

アルバニアと日本の外交関係は第一次世界大戦前までさかのぼります。アルバニアがオスマン帝国から独立を宣言し、日本は1922年に独立を承認してくれました。不幸なことにその後は関係が進展しませんでした。1987年に外交が復活し、2005年11月のアルバニア大使館開設とともに関係は深まりました。現在アルバニアと日本は、JICA(国際協力機構)との技術協力や国際機関での相互協力を通じて緊密な相互関係を築いています。

アルバニアと日本には共通点がたくさんあります。たとえば、同じような地帯と気候ですので、私にとっては自分の国にいるようです。人々の性格ではアルバニア人には「besa」(約束を守る)、日本には「武士道」という精神的な柱があります。

もちろん違いはあります。日常生活で私たちは米ではなくパンを食べます。生の魚は日本のすしや刺身と異なり、レモン、塩、オリーブオイルをつけたカルパッチョスタイルで食べます。イエス、ノーのときのうなずき方が、日本とは全く反対なので、よく間違えます。

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イオニア海

日本の日常生活の写真を撮るのが好きです。ですからいつもカメラを持ち歩き、毎日出会う興味深い一瞬を見逃さず撮ります。富士山を訪れ、さまざまな角度から写真を撮るのが何より好きです。また、自転車で東京を探索するのも好きです。

日本の最大の宝は、国民です。すなわち文化をつくり、それを継承してきた人達です。国に繁栄をもたらす国民をいたわることが大切です。これは日本人だけでなく、世界のどの国の人にもいえることです。

アルバニア共和国大使館

文:片野順子


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