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世界中の人を落語で楽しませたい

[2014年12月号掲載記事]

201412-6

落語家、桂かい枝さん

日本には約400年前から続いている笑いの芸能「落語」があります。一人で何人もの人物を演じるのが特徴です。座布団に座り、道具は手ぬぐいと扇子だけを使って表現します。演じる人を落語家といい、東京と大阪にある落語専門の劇場では、毎日公演が行われています。

関西を拠点に活躍している桂かい枝さんは、古典落語を自ら英語に訳し、そして演じる活動を続けています。1998年から世界17ヵ国97都市で、300回を超える公演を成功させてきました。「英語が好きだったのと、留学に憧れていたこともあって始めました。師匠(故五代目桂文枝)は、修行期間があけて間もない頃だったのにおおらかに許してくれました」。

「最初は日本語ですら持ちネタが7つか8つでした」とかい枝さんは話します。今では文化庁芸術祭新人賞、NHK新人演芸大賞など多くの賞を受賞し、日本での実力も認められています。その後、文化庁より文化交流使に任命され、半年かけてアメリカで英語落語ツアーを行いました。

「自分でキャンピングカーを運転して、家族と一緒に33都市を回りました。落語は扇子をはしに見立てて食べる表現や、手ぬぐいで縫い物をする演技など、言葉以上に動きも大切です。高座と呼ばれる高い台に乗って全身を見せるのが通常ですが、現地スタッフに説明するのは大変でした。危険だと言われて、けがをしても訴えないという誓約書を書いたこともありましたね」。

「ネイティブアメリカンのナバホ族の居住区では、彼らはめったに笑わないと聞かされて不安でした。モニュメントバレーに関する小噺(短い落語)をやってみたら、客席から拍手と笑い声が起こって、落語も大爆笑でした。日本や落語を知らない人たちに喜んでもらえて、本当に嬉しかったですね」と続けます。

今年8月には、イギリスで開催された世界最大の演劇祭「エディンバラフリンジ」に、パフォーマンス集団の一員として参加しました。日本舞踊、太鼓、空中ダンスといった身体表現とCG映像を合わせた「和製シルク・ドゥ・ソレイユ」を思わせる内容です。

「酒が誕生する様子を表した作品です。杜氏(酒の製造過程を取り仕切る役目)役で、全体の進行係でした。落語の前に酒瓶を持って客席から現れて、お客さんにお酒を勧める仕草をしたりしましたが、初めての経験だったので最初は緊張しましたね」。イギリス舞台専門雑誌「British Theater Guide」で最高評価の五つ星を獲得し、公平で厳しい現地メディアから大絶賛されました。

かい枝さんは、英語落語や文楽など他ジャンルとのコラボレーションと、落語家の枠組みを超えた活動を続けてきました。「日本でも外国でも、ぼくの落語で喜んでもらえるなら、どこへでも出かけていきたいと思います。ロンドンでの演劇留学の夢も叶えたいですね」と、晴れやかな笑顔で話します。

オフィスビギニング

文:瓦谷登貴子


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