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温もりある食卓風景を表現

[2014年5月号掲載記事]

201405-2

フードコーディネーター、飯島奈美さん

3月で終了したNHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」では、大正後半~昭和前半の時代、一般家庭の食卓に並ぶおいしそうな料理が話題になりました。その料理を担当していたのが、フードコーディネーターの飯島奈美さんです。

「フードコーディネーターというのは、CMやドラマ、映画でその設定に合わせた料理を提案したり現場で実際に作ったり、それを盛り付ける食器やテーブルクロスを用意したりする仕事です。ドラマや映画の場合は脚本の段階で監督から料理に関する質問をされたり提案を求められたりします。『ごちそうさん』ではいつも感覚でやっているようなことも設定上論理的な答えを求められて難しかったですね」。

設定は現代の日本とは限りません。昔の場合もあれば海外の場合もあります。道具や材料が異なる環境でも料理を作り出してこられたのは、蓄えてきた豊富な料理の知識があったからです。「海外や日本の郷土料理を習ったことやワイン、薬膳、野菜作りや伝統料理の知識などいろいろなことが頭の中でミックスされてその状況に合った方法や料理を思いつきます」。フィンランドを舞台にした映画「かもめ食堂」をはじめ、飯島さんが携わった映像作品はそのつど料理の、特に家庭的な料理のシーンが話題になってきました。

「食事のシーンを見た人が『作ってみたい』『こんな食卓を囲んでみたい』と思ってくれたらうれしいです」と飯島さんは言います。実際にそういう声は多く、飯島さんは本も出版しています。「映像の中の料理を作ることがほとんどで、料理本を出せるとは思っていませんでした。自分で料理を作るときは目分量ですので、『LIFE』というシリーズは、みなさんに喜んでもらえる本にしようと何度も試作して書きました」。そのようにして作られた飯島さんの本は、「おいしそう」「自分でも作れそう」と人気があります。

「戦前のレシピを見ると手間ひまかけて料理を作っていて本当にびっくりします。炭をおこし七輪(炭を使う調理器具)の上に鍋を置いて、ホワイトソースからシチューを作ったりしているのですから。現代はどこまで便利になればいいのだろうと思うこともあります。便利になるのはいいのですが、その便利なものも変化していきます。未来に残る本になればいいなと思って、あえて電子レンジやだしの素は使わず昔ながらの作り方を紹介しています」。

飯島さんは日本料理の特徴を、素材の味を生かしていることだと考えています。「珍しいことかもしれませんが、日本人は魚、肉、野菜など食材の持ち味を最大限に生かすためにアクを取ります。そのアクも韓国では『うまみ』とされるようです。国ごとに異なる食文化にも興味がつきません」と飯島さんは話します。

文:市村雅代


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