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フランス人の自分にしかできない落語を

[2014年4月号掲載記事]

201404-7

シリル・コピーニさん

フランスのニースに生まれ育ったシリル・コピーニさんは、日本で働き始めて17年目を迎えました。フランス大使館文化部で働いていた2011年10月にアマチュア落語家としてデビューしました。現在、毎月1回のペースで老人ホームや寺、落語を上演する専門のカフェなどで活動を続けています。

落語は、江戸時代(17~19世紀)に誕生した伝統的なお笑い話芸です。着物を着た芸人が座布団の上に座り、声や話し方、話す向きを変えながら1人で何役も演じます。コピーニさんは高校生で日本語を学び始め、22歳で長野県松本市に大学生として留学したときに落語が好きになり、いつしか自分で話してみたいと考えるようになりました。

しかし、仕事をしながらプロの落語家に弟子入りして修業をすることは難しいと考えていました。そんなとき、プロの落語家、林家染太さんとたまたま知り合い、「アマチュアでもできますよ」と言われました。そして、1年かけて林家さんから指導を受けました。本名を漢字に当てはめた「尻流複写二」を名乗ります。

実際の落語で自己紹介をするときには、「尻が流れると書いてシリル、コピーは日本語で複写、二は漢数字の二」と流ちょうな日本語で説明し、客席の笑いを誘います。落語には、お客を泣かせるような人情話や幽霊が出てくる怪談話などがありますが、コピーニさんは笑いが中心のこっけい話を得意とします。

「弟子入り」というオリジナルの新作では、寿司職人と、彼の下で修業をすることになったフランス人留学生という、コピーニさんならではの設定を考えました。がんこなイメージのある寿司職人と、覚えたばかりの難しい日本語と乱暴な俗語をまぜて話してしまう留学生のやりとりに、会場から大きな笑いが起こります。

一方、コピーニさんは通訳兼コーディネーターとしても落語の楽しさを広める活動を行っています。フランスやドイツ、イタリアなどヨーロッパで現地の言葉による海外公演を続けるプロの落語家、三遊亭竜楽さんの依頼を受け、2011年にフランス公演に同行しました。翌年からは、フランス語圏のスイスやベルギーでの公演も実現させました。

「これまでの10年、私はフランス文化を日本に紹介してきましたが、そろそろ逆もやるべきだと思うようになりました」とコピーニさん。すでにフランスには歌舞伎や能などの舞台芸能は紹介され、アニメやコスプレなどのサブカルチャーも知られていますが、「その中間にある大衆的な伝統芸能である落語はあまり知られていません」と話します。

今後もアマチュア落語家として活動していくと語るコピーニさん。日本とフランスの文化交流を深めるための専門機関で仕事を続けながら、落語を日本の舞台芸術としてフランスに広めたいと話します。落語をテーマにしたまんが「どうらく息子」をフランス語に翻訳し、3月にフランスで発売されました。また、7月に行われる世界最大の演劇祭「アヴィニョン・フェスティバル」で公演することが決定しています。「落語の人気が出て勉強したいというニーズが高まったら、フランスに専門学校を設立したいんです」とコピーニさんは夢を語ります。

シリル・コピーニ・オフィス


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