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性同一性障害者に希望を与える性転換者

[2013年10月号掲載記事]

201310-5

ジーピットネットワークス代表
井上健斗さん

今、日本にはセクシュアル・マイノリティ(一般的にLGBTとしてくくられる)に属する人は7%ほどいるといわれています。Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシュアル、Tはトランスジェンダーです。

しかし、自分がLGBTであることをオープンにできず悩んでいる人はたくさんいます。なかでも、自分の頭の中は男(女)なのに体は女(男)として生まれたトランスジェンダーは深刻です。それらの人たちを支援するジーピットネットワークスには、月に170名ほどの相談者が来ます。代表の井上健斗さんはブログなどで呼びかけ、月に2度ほど交流会を開いています。

井上さんは「みんな自分の体に違和感を持っていますが、知られることを恐れていました。同じ障害を持つ同士が語り合えることからみんないきいきしてきました」と語ります。ジーピットでは、性転換を希望する性同一性障害者のために、タイの専門医を紹介するサービスも行っています。井上さんがこの問題に熱心に取り組むのは、自身が性同一性障害者だったからです。

井上さんは話します。「4歳くらいのときから、赤い服やスカートをはくのがいやでした。高校生になって好きになったのは女性で、周りからは同性愛者と思われました。親にも言えずとてもつらかったです」。医師に相談すると、性同一性障害者であると診断されました。

24歳のときに乳房と子宮を取り除き、男性となるための手術をタイで受けます。タイを選んだのは、国民はトランスジェンダーに寛容で偏見がなく、また手術費用は安いのに技術水準は高いことからでした。手術は無事に終わり、井上さんは体も男性になりました。そして、そこでタイ人の女性と恋に落ち、ある日、彼女のアパートへ初めて行きました。

彼女は井上さんを普通の男性と思っています。井上さんは男になったとはいえ、子どもをつくれるわけではありませんが、それを伝えなければなりません。彼女は英語も日本語もわかりません。タイ語が唯一のコミュニケーション手段でしたが、井上さんのタイ語は初歩でした。ようやく井上さんの言うことを理解した彼女は、驚きのあまり持っていたお皿を落としてしまいました。

それから井上さんは辞書を使い、自分がどれほど彼女を愛しているかを必死で説明し、ようやく納得してもらいました。実は、彼女にも隠しごとがありました。年齢を偽っており、また、子どもがいるシングルマザーだったのです。こうした困難を乗り越え、二人は結婚しました。2004年に特例法が施行され性同一性障害者が性転換手術をすると、戸籍、名前の変更ができ、結婚できるようになったのです。

性転換手術を受けた日本人は3,500人ほどで、そのおよそ7割が女性から男性への手術です。性転換した人たちが望むのは、家庭を持ち子どもを持つことです。そのため、里親制度の利用や養子縁組などを検討しています。井上さんは自らの体験をオープンにして、これらの悩める人を救う活動を通じて、一般の人の理解を広げています。

ジーピットネットワークス


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