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流れに逆らわず、チーム力で獲得した栄冠

[2013年7月号掲載記事]

201307-6

浅野 重人さん

ラフティングという競技を知っていますか? 6人が1組となってゴムボートに乗り、かいを巧みに操って、はげしい流れの川を下るアウトドアスポーツです。川の流れはいつもおだやかではなく、川とは思えない大きな波や落差のある滝にも見舞われます。ボートがひっくり返ったり、そこから投げ出されたりすることもあります。

この競技に興味を持ったアスリートの浅野重人さんは、1999年に日本代表チームを結成。監督兼選手として初めて参加した世界大会の成績は16チーム中15位でしたが、2010年と11年には優勝の栄冠を勝ち取りました。短期間で世界の頂点に上りつめることができた秘訣は何だったのでしょう。

ラフティングはブラジルやチェコ、アメリカ、イタリアなどで盛んに行われています。これらの国々の選手に比べると、日本選手は経験でも体力の面でも大きな差があります。ですから「日本が世界一になるには50年かかる」と言われていました。浅野さんは、そんな常識をくつがえし、プロチーム結成から8年、初出場から10年で世界一となり、国内外の関係者を驚かせたのです。

浅野さんは、世界一を極めた理由のひとつに「チーム力」をあげます。「レース中はチーム全員が舵にもエンジンにもなります。ですから、全員の気持ちがひとつになっていないと力を発揮できません」。競技の舞台となる川の状況は絶え間なく変わるため、「瞬時に判断できるよう、常に意思統一をしておくことが大切です」と普段の心がけを語ります。

実際のレースでも、浅野さんは「岩場の周りの逆流では、あえて逆らわず、流されるままにします。反対に、前進できる機会が訪れたら、ひるまず、積極的に攻めてみます」と川と向き合う秘訣を明かします。「それだけに、刻々と変わる局面を乗り切ったときの達成感は何物にもかえがたいものです。この、わくわくする気持ちが世界一獲得への支えとなりました」。

世界大会は現在、2年に1度の割で開催されていますが、場所や時期は年によって変わります。次の大会は今年の11月にニュージーランドで開かれます。「日本は3連覇をかけて大会にのぞみますが、私は出場せず、応援にまわります」と浅野さんは話します。浅野さんは第一線を退いた後、これまでの経験を生かしたチームワークの講習会や講演会などの活動を精力的に行っています。

はげしい流れの中に放り込まれ、危ない場所を乗り越える努力を重ねることで、さまざまな変化に打ち勝つラフティングのおもしろさは、仕事や学習に対する構え方に似ています。「変化を前向きにとらえる」「ときには、流されてみる」「チームワークを大切にする」といったラフティングの姿勢は、人として生きていく上でも大いに参考になるでしょう。

浅野重人さんのサイト

文:伊藤公一


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