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ツイッターで有名になったネパール人シェフ

[2012年10月号掲載記事]

201210-6

プラダハン・ビカスさん

「実は、ツイッターがどういうものか知らなかったんですよ」。プラダハン・ビカスさんは正直に言います。「そして今も、しくみがあまりわからない」。ビカスさんはネパール出身のシェフです。東京都板橋区でレストランを経営しています。ビカスさんの店はツイッター上で有名で、日本全国からお客が来て行列ができるほどです。

「うちの店がうまくいったのは日本の人たちがやさしいからです」とビカスさんは話します。開店したころ、ほとんどお客が来ませんでした。「ちらし くばりましたが おきゃくきません」「このままだと びかす どうなっちゃうだろ」というビカスさんのツイッターが同情的なコメントと共に何度もリツイートされました。その結果、フォロワーが8万人近くまで増えてお客がたくさん来るようになったのです。

ビカスさんは1995年に来日し、アメリカンレストランに就職しました。「ネパールにいた頃、日本での仕事はとても楽だと聞いていました。きつい労働は全部機械がやってくれると。現実はまったく違いました。確かに食洗機はありましたが、日本人は細かいのでちょっとの汚れも許しません。だからお皿は食洗機に入れる前に一度手洗いするんです。毎日朝から晩までお皿を洗いました。本当につらかったです」。

数ヵ月後ビカスさんはついに辞めたいと言いました。すると料理長は、皿洗いだけさせて悪かったと謝って、料理の作り方も教えてくれるようになりました。「その料理長に出会わなかったら、私は料理人になっていないと思います。けして怒らず『おいしい』とほめて育ててくれました」とビカスさんは振り返ります。

がんばった結果ビカスさんは、「肉を焼くのはビカス以外任せられない」と言われるほどの腕前になりました。あるとき「ネパール人ならカレーが作れるでしょう」と言われて突然カレーを作ることになりました。そのカレーは評判がよく、店のメニューの一つになりました。

やがて料理長が退職しました。するとある人がビカスさんをいじめるようになりました。耐えられなくなってビカスさんも店を辞めました。「おかげで他の店へ転職して、いい経験を積めたんですよ。だからいじめも神様が計画してくださったことだと思っています」とビカスさんは言います。

2010年、ビカスさんは自分の店を出しました。「誰だって小さい夢が一つあるでしょう。それがかなったら次の夢に向かってがんばるのです」。日本人の友人たちが心配して、ビカスさんのコメントをツイッターで公開したり、店のロゴやサイトを作ってくれたりしました。店は軌道に乗り、今年5月には原宿に2号店を出すことができました。

ビカスさんは店に「だいすき日本」という名前をつけました。店にはお客の書いた「ビカスさんは人柄もすてきです」「あたたかいツイッターにいつも癒されています」というカードがたくさん飾ってあります。日本人が大好きなビカスさんは、日本人にも好かれています。

だいすき日本

文:砂崎良


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