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古い着物に新しいスタイルを

[2010年12月号掲載記事]

キモノ・パネルアーティスト
クリスタル・モリーさん

アメリカ・テキサス州ダラス出身のクリスタル・モリーさんは、13年前から東京に暮らしています。2001年から着物アートの創作を始めました。

「着物はもっと人の目にふれるべきだと思います。それで、着物をパネルにつぎはぎをしてみました」とモリーさんは話します。「日本では、着物はあまり着られません。すごくきれいな絹物なのに、たんすから出されるのは特別な機会だけで、後はしまわれたままなのです」と嘆きます。モリーさんはアーティストは副業で、本業は日本的なタトゥー・アートとデザインの本に特化した小さな出版社のオーナーであり、オペレーターです。

モリーさんは着物を集め、そのデザインに使われている技術や技巧を人々が楽しめるような展示をしたいと思いました。「着物全体をつるすのに必要な広い壁を使わずに世間の目にふれさせる方法を見つけたいと思いました」と説明します。

パネルには着物以外の物も使います。実際、定期的に東京の古着店を探して回ったり、わざわざ京都まで行って、絹、ウール、レーヨン、アンティークの風呂敷(衣服や贈り物など品物を持ち運ぶときに使われる伝統的な日本の布)や手ぬぐい(薄い綿で作られた日本のハンドタオル)を探したりもします。モリーさんは一見簡単そうな工程にも経験や技術、見る目が必要だと言います。

「最も難しい作業は織物をつぎはぎする部分です。色は互いに引き立て合わなければならないですし、柄もそうです。生地は安いほど伸びますし色も変わります。刺しゅうした生地は、見た目は素晴らしいですが、作業するのは本当に難しいです。だって私の引きたい直線の通りになりませんからね。つるつるした絹は最悪です! 布の一枚一枚がまさに大きなパズルのようですが、一旦パズルが解ければ、組み立て作業は簡単です」と明かします。

手間がかかるうえ、材料も選ぶので、アート・パネル1枚につき、完成までおよそ2週間かかり、小売り価格は1~5万円になります。特注品はモリーさんの好きな仕事ですが、特別な注文内容のためもっと高額になります。しかしこのごろは、とても忙しいために6ヵ月待ちになっています。

ところで、伝統を重んじる日本人は着物パネルについてどう感じているのでしょうか。「正直言ってどんな反応があるかわかりませんでした。着物は日本の、日本人自身の芸術的な姿で、私が切り刻んだものが受け入れられるかどうかわからなかったんです。でも2008年のデザイン・フェスタに作品を出したら、そのユニークさが受け入れられました。たくさんの肯定的な反響がありました」とモリーさんはほほえみます。と同時に、千葉の画廊が展示用に1点買い上げ、また、京都を拠点とするインテリア・デザイン会社が買いたいと連絡してきたと付け加えました。今では、彼女は東京、日本全国、そして遠くはオーストラリア、アメリカ、ヨーロッパで展覧会を開いています。

クリスタル・モリー
写真:セイシロウ・ジェイ・トミオカ

文:ステファン・リボビッツ


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