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これはHiragana Timesに掲載した過去の記事ですが、実際のマガジンではパラグラフごとに英語と日本語が交互に掲載され、漢字にはふりがながついています。 マガジンサンプル 定期購読案内へ

日本語を楽しく学ぶ秘訣は友達をつくること

[2015年6月号掲載記事]

201506-9

アリ・タマットさん

「日本の建築が好きです。ヨーロッパは街に歴史があるのでその規制を受けていますが、日本では奇抜なビルがどんどん建ちます。デザインが自由にできる上、それを実現できる建築技術と資金があるからです。それにひかれて日本に来ました」とインドネシア出身のアリ・タマットさんは言います。その日本語は流ちょうで発音も正確です。

アリさんは科学者である父親の仕事の都合で、インドネシアとオーストラリアを行き来して育ちました。「インドネシア語より英語の方が得意な子どもでした」と言います。「父は仕事で何回か日本へ行き、日本はアジア一の技術大国で民族性もいいと話してくれました。それもあって留学先に日本を選びました」と言います。

アリさんの留学は日本政府の奨学金で実現しました。「名門のバンドン工科大学に入学していたのですが、留学が決まったので半年で退学しました。ジャカルタでひらがなとカタカナ、日常会話を学んでから1994年の春に来日しました」。

日本では東京外語大学附属の日本語学校に通い、1年間で高校卒業レベルの日本語を身につけました。「日本語の文法と話し言葉は意外と簡単です。でも漢字は難しいですね」と言います。「日本語学校では、毎日13個くらいの漢字を習いました。何度も何度も書いて読んで練習しましたよ。漢字を絵として覚えようとしたり、概念を理解しようとしたり、今の日本での意味を元の意味や中国での意味と比べたりして頭に入れました」。

「日本語の上達が早かったのは、その日本語学校の先生とカリキュラムが良かったからだと思います。先生が冗談をたくさん言う楽しい授業だったのでよく覚えられました」とアリさん。「それにクラスメートは世界各地から来た留学生仲間でした。同じ寮で暮らしていて、共通語が日本語だったのもよかったですね」。また、日本語学校の外でもアリさんは日本人の友達をつくり、交流サークルで一緒に活動することで日本語を使う機会を増やしました。

アリさんは横浜国立大学で建築を学びました。「苦労したのは、先生の書く字が汚くて読めなかったことです」と笑います。「大学生活はとても楽しかったです。学生たちでデザインして実際に「海の家」(海水浴客のための仮設の休憩所)を建てたり、学園祭ではブースを手作りしたりしましたよ」。その後は東京大学の大学院に進んで都市計画を専攻しました。

アリさんは不動産業界に就職しました。「日本語能力で苦労はしませんでしたが、ビジネスマナーで苦労しました。大学では習いませんから」と笑います。「名刺交換の仕方やエレベーターの乗る位置、部屋の中で座るべき場所など、先輩や上司を見ながら学びました。敬語は、使うと覚えるので話す機会をつくるといいですよ」とアドバイスします。

現在は金融の仕事をしています。「インドネシアの景気がいいので、ゆくゆくは日本企業の進出を助ける仕事をしてもいいかなと思っています」とアリさん。「でも好きな東京に今後も住み続けたいです。新宿や浅草など個性的な街が集まって世界屈指の巨大都市を成しているのが魅力ですね」と茶目っ気たっぷりにほほえみました。

文:砂崎良


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