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これはHiragana Timesに掲載した過去の記事ですが、実際のマガジンではパラグラフごとに英語と日本語が交互に掲載され、漢字にはふりがながついています。 マガジンサンプル 定期購読案内へ

性別と言葉の壁を乗り越えて

[2012年5月号掲載記事]

201205-6

来田ルネさん

アメリカ人の来田ルネさんは、横浜にあるイケア港北の人事部長です。来田さんの仕事には毎日日本語が必要ですが、大学では日本語専攻だったにもかかわらず、日本に来たときには「すみません」と「大丈夫」くらいしか話せませんでした。来田さんが今日に至るまでには、多くの障害を前に技能と忍耐が必要でした。

来田さんは話し好きですが、最初は日本語が話せなかったので少しさみしかったと言います。日本語コースも取ってみましたが、突破口を見つけたのは職場でした。最初の頃は、英語を話せない人達のチームを支援することでした。「そのときまでは多少英語が話せる人達がまわりにたくさんいました。ですから、わからないことがあるとすぐに英語に変えてくれましたので全然進歩していないような気がしていました。あのチームと仕事をするようになってからは……。間違いを恐れる心理的な壁を乗り越えられたのです」。

また、昼休みの時間に電話番を任された時期がありました。「緊張のあまり手が汗ばんでお弁当が食べられなかったのを覚えています」と来田さんは言います。そのため、言うべき言葉を書いて暗記しました。「練習をかさね、電話の応対ができるようになったのです……。今ではメールより電話の方が楽だと思うことがよくあります」。

来田さんが直面したもうひとつの壁は、日本における男女のあり方でした。以前の勤め先の人事部長から、日本に長期滞在するつもりなら日本人の夫を見つけなさいとさえ言われました。「押しが強過ぎると思われないよう話し方には本当に気をつけなくてはならず、まともに相手にしてもらうのに苦労しました」。

それでも、来田さんは「自分が選んだ仕事ですから、人に信頼されてうまくいくようなやり方を見つけなくてはいけなかったのです」と受け止めました。また、女性の地位も変わりつつありました。「私が初めて来た頃は、実力のある女性が最初の昇進を受けるまで15年かかっていましたし、営業に女性はいませんでした。一人もです!」。今はといえば、人事部長が来田さんに日本人の夫を見つけるようにと言った会社でさえ、社長は女性です。

来田さんにとって最後の挑戦は自分自身でした。来田さんは最初、医療機器の会社でマーケティングの仕事をしていましたが、何度昇進しても先がないと感じました。それで仕事をやめ、学校に戻ってMBAを取得し、日本語ももっと勉強しました。その間ずっと友人のトレーニング会社でパートとして働きました。しかしその後はイケアで働き始め、歳月を経て今の役職に昇りつめました。イケアは女性にとって働きやすい会社です。「女性の管理職が多いんです--およそ5割です! それにうちの企業文化は女性に好意的で、多くの面で貢献でき、成長させてくれます」。

結局、「自分に合った仕事や職場を見つけるのは、どこの国でもひとつの芸もしくは洗練された技能です」と来田さんは言います。来田さんはその芸をマスターしたようです。心の中で来田さんはここでの生活をとても気に入っていて、ありがたいと思っています。

イケア

文:グレゴリー・フリン


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