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趣味が夢の仕事にトランスフォーム

[2012年3月号掲載記事]

201203-6

アンドリュー・ホールさん

玩具などの企画デザインを行っている企業にコンテンツ企画者として就職する前、アメリカ人のアンドリュー・ホールさんの仕事は、テレビ朝日の夕方の報道番組でのグルメリポーター、株取引についてのコラムニスト、「龍が如く」というテレビゲームシリーズの翻訳者でした。ホールさんは「そういう仕事に就けたのは語学力のおかげだったとしか思えません。私は当然グルメ料理や株取引、やくざについての専門家じゃないですからね」と話します。

とはいっても、ホールさんは玩具に関しては素人ではありません。「玩具業界で働きたいとずっと思っていました」と言います。「生まれたのが1981年で、つまり80年代アメリカの最も記憶に残るアニメ、特に『トランスフォーマー』を経験するのにちょうどいい年齢だったのです。それらの多くが日本のアニメスタジオや玩具が起源だったとは知りませんでした。自分が子どもの頃夢中になったアイディアの多くがみんな遠くの同じ国から来ていると知って仰天しました」。

日本語の学士号を取った後、ホールさんはすぐに東京へ引っ越しました。「日本語が流ちょうになれば翻訳者になれて、自分を楽しませてくれたいろんなメディアと緊密に仕事ができるだろうと思ったのです」。とはいえ、ホールさんが今の仕事に就くまでには多少時間がかかりました。「おもしろい日本語の経験はたくさんしても、夢みた業界での仕事に近づいているような気はしませんでした。いきなり門をたたく訳にはいかないと思いました」。

日本語をマスターするという決意のためにホールさんは苦労しました。「大事なことは積極的に学びつつ適応することです。一度の間違いはやむを得ません。同じ間違いを再びすれば、それは自分のせいです」。ホールさんはこのアプローチを自分の人生のあらゆる面に適用していて、それが今の仕事に就くのに役立ったと感じています。

「大学で勉強していたとき、漢字の読解と筆記より人前で話すことに重点を置く傾向の強い上級コースは難しいと感じたのを覚えています」とホールさんは説明します。「すごく興味を持っていることがあったので、個人的な動機でそのギャップを埋められました」。ホールさんは学歴で成功をはかるのではなく、もっと実践的な能力を重視しています。「道場では黒帯でも自分の技の使い方を知らなければ、突然厳しい状況になったとき、黒帯は何の価値もありません」。

ホールさんは今、日本の大手玩具企業のデザインを請け負う株式会社ぱあとわんで、コンテンツの翻訳や企画をしています。社長に直接コンタクトすることで職を得ましたが、最初にもらったのは小さな翻訳の仕事でした。今の仕事には、ぱあとわんのオンラインショップe-HOBBYの担当としてトランスフォーマーの新製品の提案、メーカー向け調査、新たな国際プロジェクトの開発が含まれています。

ホールさんは日本で働くのは楽しいと思っています。「日本に関して私が常に敬意を抱いていたのは、職場に職人技の文化があることです。コストのプレッシャーがあっても良い品質とデザインにこだわること。それに参加できるのが嬉しいです」。

総合的にみて、ホールさんが成功したのはこのような情熱のたまものです。「ここに至るまでに学んだことは、MBAは必ずしも雇われるのに必要な資格ではないということです。日本の大半の業界で一番重要なのは高い日本語能力と『グリムロック』以上の根性です」とホールさんは説明します。

株式会社ぱあとわん

文:グレゴリー・フリン


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