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若者たちをとりこにした反社会的青春映画

[2010年5月号掲載記事]

狂った果実(中平 康 監督)

「狂った果実」¥3,990(税込)
発売:日活 販売:ハピネット

原作は現東京都知事で作家としても知られる石原慎太郎の小説。石原は実の弟、裕次郎の主演を条件に映画化を許可し、自ら脚本も手がけた。舞台は石原兄弟が青春時代を過ごした神奈川県逗子市や隣の鎌倉市。金持ちの家庭に育った大学生たちの女遊びやけんかをくり返す姿と、兄弟の争いを描いている。

主人公は、滝島夏久(石原裕次郎)と弟の春次(津川雅彦)。背が高くてナンパ(街などで男性が女性に声をかけて遊ぶこと)がうまく、けんかもつよい夏久と違い、細い体形とまじめな性格の春次は、兄の仲間からも子ども扱いされている。ある日、夏久の友人の別荘に向かう途中、春次は駅ですれ違った女性にひと目ぼれする。

その日、夏久たちは、変わったパーティーを開く計画を立てる。それぞれがナンパした女性たちを同伴し、どの女性が一番かわいいかを競うというのだ 。春次の頭に昼間の女性が思い浮かぶ。数日後、春次は夏久とモーターボートを走らせて水上スキーをしている最中に、浜から離れて泳ぐ女性を見つける。

それが数日前に会った女性とわかると、春次は緊張する。慣れた口調で夏久が声をかけ、二人は彼女をボートで岸まで送る。後日、再び駅のホームで偶然女性と会った春次は声をかける。そして春次は、天草恵梨(北原三枝)と名乗る彼女をパーティーに誘う。シャイな春次が美しい恵梨を連れて別荘に姿を現したことに、夏久たちはおどろく。

二人は何度かデートをするが、「母が厳しいの」と言い訳するばかりで、恵梨は春次に自分の家を教えようとはしない。ある晩、夏久は、恵梨にアメリカ人の夫がいることを知る。春次に黙っておく代わりに、自分と関係を持つように夏久は迫る。夏久と肉体関係を結んでも、恵梨の心は純粋な心を持つ春次にあることを知り、夏久はいら立つ。

ある日、春次は恵梨をキャンプに誘う。夏久は、春次より一足先に待ち合わせ場所に行き、ヨットに恵梨を乗せてしまう。モーターボートで二人をさがす春次は、一晩かけて彼らを見つける。春次はその目に怒りを表すが声には出さない。恵梨は春次のボートに移ろうと海に飛び込むが、春次は何も言わずに恵梨をひいてしまう。そして、夏久のヨットにも突進し、ヨットごと粉々に砕くと、そのままボートを走らせるのだった。

この作品は1956年当時の若者たちに大きな影響を与えた。同じ年に公開された「太陽の季節」(石原慎太郎原作)から生まれた、社会常識に反発して自由気ままに生きる「太陽族」と呼ばれる若者が増え、舞台となった湘南海岸も有名になった。また、この映画で大スターの仲間入りを果たした石原裕次郎は、ヒロインの北原三枝と結婚した。


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