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寄生生物との戦いを通じて生命の意味に迫る

[2014年12月号掲載記事]

201412-9-1

新装版 寄生獣1巻表紙。岩明 均著
講談社発行

寄生獣

人間社会に紛れ込んだ謎の生物との戦いを描いた作品。モーニングオープン増刊にて1989年に連載された後、月刊アフタヌーンにて1990~1995年まで連載されました。国内外ともに評価が高く、外国でも翻訳本が出版されています。2014年10月からテレビアニメが放映され、11月には実写映画の第1弾が公開されます。

物語は、誰が言ったともわからないナレーションから始まります。「地球上の誰かがふと思った。『人間の数が半分になったら いくつの森が焼かれずにすむだろうか……』」。

ある夜、彼らは空から訪れました。世界中に降り注いだ卵から生まれた生物は、ヒルのような形状で鼻や耳の穴から侵入します。そして脳に寄生して全身を支配し、その人物を通じて人間を食糧とする性質を持っています。そして、高い学習能力を活かして言語を習得し、社会に紛れ込んでいきます。

泉新一はパラサイトに襲われますが、右手からもぐり込まれたため、頭部に至る前に食い止めることができました。ところがパラサイトは新一の右手に寄生してしまいます。新一はパラサイトと共に生活せざるを得なくなります。右手は「右手だから」という理由からミギーと名乗ります。

一方、寄生したパラサイトによる殺人事件が起こり始めます。体を食い荒らす残酷な犯行が報道され、新一は事態の真相を明らかにするべきではないかと悩みます。ミギーは自分と新一の安全が優先だと主張し、それを許しません。パラサイトによる捕食は広がり続けます。新一の母親も寄生され、新一は心臓を貫かれます。ミギーに助けられますが、母親は死に、心身に大きな傷を負いました。

やがて人間側が事件の背後にいるパラサイトの存在に気づき、人間対パラサイトの戦いになっていきます。時に人間からパラサイトと疑われながら、新たな人々やパラサイトとの出会いを経験し、新一の心は揺れ動きます。パラサイトを人間の敵として殺すことをためらうようになるのです。

パラサイトが人間を捕食するのは罪なのか。もしそうならば他の生物を殺して食う人間も同罪ではないのか。彼らが共生する道はないのか。新一は、パラサイトからも人間からも繰り返しそう問われ、自らにも問いかけます。両者のはざまで苦しむ新一の前に、最終的に現れる敵の姿と、新一が導いた結論は、大きな衝撃を与えます。タイトルの「寄生獣」が意味する言葉と共に、時代を超えたメッセージを投げかけています。

文:服田恵美子


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