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激動の時代を懸命に生きる人々の物語

[2014年9月号掲載記事]

201409-10-1

© 和月伸宏/集英社
るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-
集英社文庫〈コミック版〉1巻表紙。
和月伸宏著。集英社発行

るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-

江戸時代末期(19世紀)に人斬り抜刀斎として恐れられた剣の達人、緋村剣心が主人公。幕府という政治体制が、武力行使と政治工作によって倒され、江戸から明治(19~20世紀)へと劇的に変化した時代を背景にしています。1994~1999年まで週刊少年ジャンプにて連載され、映画や小説などさまざまな方面でメディア化されました。国内外を問わず人気の高い作品です。

「るろうに」とは、流れ者を意味する造語です。討幕派の志士として暗殺を実行していた剣心は、ある不幸な事件をきっかけに影の任務を退きます。明治になってからは「不殺」の誓いを立て、流浪人として全国を旅します。

ある日、東京の下町で神谷薫という少女を助けます。薫は神谷活心流の道場を父から受け継いでいましたが、道場を奪われそうになっていました。二人はいつしか心を通い合わせるようになります。薫の家に居候することになった剣心は、明神弥彦や相楽左之助と親しくなり、穏やかな日々を過ごします。

しかし人斬りだった過去は容赦なく追いかけてきます。ある事件で剣心の実力を知った警察から、陸軍の役人を護衛する依頼が舞い込みます。そして人斬りへの強烈な欲望を持つ鵜堂刃衛に戦いを挑まれます。死闘の末に勝利しますが、刃衛は剣心の中にも人斬りの本性が巣食っていると言い残します。

厳しい戦いをいくつも経て、封じていた人斬りの本能が目覚めていきます。自らを見失う恐れを抱えたまま、明治政府に戦争を仕掛けようと企む志々雄真実との戦いを決意します。

人斬りとして暴走する恐怖を克服し、過去に区切りをつけたかに見えたとき、雪城縁が現れます。縁は剣心の妻だった巴の弟で、戦いの巻き添えで剣心に殺される姉を目撃していました。縁は復讐するために薫を誘拐します。ついに剣心は最大の罪――愛する人を自分のせいで失った過ち――と再び向き合います。

本作は江戸から明治という歴史の転換期を舞台に、実在する人物や事件を物語に盛り込むことでリアリティーが演出され、魅力を増しています。登場人物たちは、激動する時代に振り回されときに踏みにじられながらも、各々の立場で懸命に生きています。

文:服田恵美子


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