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音大生の姿を描いたコメディー

[2013年12月号掲載記事]

201312-6-1

1巻表紙。二ノ宮知子著。講談社発行

のだめカンタービレ

「のだめカンタービレ」は音楽大学を舞台にしたまんがで、2001~2010年まで女性向けまんが雑誌「Kiss」に連載されました。「のだめ」とはピアノ科で学ぶ主人公、野田恵の愛称で、「カンタービレ」とは音楽用語で「歌うように」という意味です。

のだめはごみで埋めつくされた部屋に住み、時々「はぎゃ」「むきゃー」など奇声を発する不思議なキャラクターです。将来の夢は幼稚園か小学校の先生になることですが、大学ではあまりまじめな学生ではなく、成績もよくありません。そんなのだめに実はすばらしい才能があるということを見抜いたのが同じ大学に通う千秋真一です。

真一はのだめと同じピアノ科の1年先輩です。父は有名なピアニストで、幼い時期をヨーロッパ諸国で過ごしました。ピアノ科ではトップの成績で、バイオリンはそのピアノよりも得意ですが、将来は指揮者になりたいと思っています。留学を希望していますが、昔経験した事故がトラウマとなり飛行機にも船にも乗ることができません。島国の日本から出られないという悩みをひそかに抱えています。

真一はハンサムで音楽の才能があり料理も得意です。のだめは隣の部屋に住む真一に強引にアプローチしていきます。登場人物はほかにも、バイオリン科のおちこぼれや真一に思いを寄せるティンパニー奏者の男子学生、真一に未練のある元彼女でプライドの高い声楽科の女子学生など個性的なキャラクターがそろっています。

物語には演奏シーンも多く、クラシックの曲目もしばしば登場します。音楽大学らしくせりふには音楽用語も出てきます。しかし作者の二ノ宮知子にはクラシック音楽の知識が全くなく、連載を始めるにあたり徹底して取材したといいます。その結果、コメディー仕立てではあってもリアリティーのある作品になりました。読者の中には作者が音楽大学出身者だと思っていた人もいます。音楽大学の学生にも人気が高いです。

しかし、物語の軸となっているのは音楽そのものではなく、のだめと真一をはじめとする登場人物の成長です。幼いころからピアノの才能を認められながらも、本気で音楽と向き合ってこなかったのだめがどう変わるのか。また海外に行けない真一が日本で何をすべきなのか。刺激を与え合いながら音楽に真剣に取り組んでいく様子を笑いに包んで表現したこの作品は、音楽の知識のない人にも広く支持されています。コミックスは全25巻。発行部数3,600万部を超える大ヒット作になりました。

物語がドラマやアニメとなってテレビに登場するようになると、クラシック音楽そのものに興味を持つ人が増えました。放送の翌日には、番組の中で使用された楽曲に関する問い合わせがCDショップにたくさん寄せられるようになります。のだめ関連のCDも7組発売されました。それまでのクラシックファンだけでなく、積極的にコンサートへ出かけたりCDを購入する人を増やすなど、ブームを巻き起こしたのです。

文:市村雅代


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