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獣医を目指す学生たちのゆかいな日常を描く

[2013年10月号掲載記事]

201310-6

1巻表紙。佐々木倫子著。
白泉社発行

 

動物のお医者さん

「動物のお医者さん」は1987~1993年まで、雑誌「花とゆめ」に掲載された少女まんがです。獣医学部の大学生の生活がコミカルに描かれ、大ヒットしました。舞台は北海道札幌市にあるH大学の獣医学部です。主人公は、西根公輝、あだ名はハムテルです。物静かな性格の青年で、祖母と猫のミケ、鶏のヒヨちゃん、スナネズミ、そしてシベリアン・ハスキー犬のチョビと一緒に暮らしています。

物語はハムテルと愛犬チョビの出あいから始まります。ある夜、高校生のハムテルがH大学の構内で迷子になっていた子犬のチョビを偶然見つけたのです。チョビの育ての親であるH大学獣医学部の漆原教授はその子犬を譲ることにし、「君は将来、獣医になる」と不思議な予言をします。

もちろん、ハムテルはそんな予言は信じません。しかしペットが病気になったら「自分で治したほうが早いし確実だし、実費だけですむから安上がり」と思うようになり、獣医になる決心をします。獣医学部に進学してからは、親友でネズミが大嫌いな二階堂、マイペースな大学院生の菱沼聖子など個性豊かな人たちに囲まれ、学生生活を送ります。

このまんがのユニークな点は、私たちが普段目にすることが少ない獣医学部という特殊な世界が描かれていることです。進路に悩んだり、試験に苦しんだりする獣医学生の姿がリアルに描かれ、コミカルな中にも物語に説得力を与えています。

また次々と登場する動物たちの、いきいきとした描写も魅力の一つです。ハムテルのペットに加え、馬、牛、豚、モモンガ、様々な鳥たちとのふれ合いが描かれます。このまんががヒットしたことで、シベリアン・ハスキー犬にも注目が集まりました。

まんがでは吹き出しと呼ばれるスペースに登場人物のせりふが書かれますが、本作では人間のセリフは吹き出しの中に、そして動物のセリフは吹き出しの外に書かれています。この手法により動物と人間が実際に会話しているように読者は感じることができます。

作者の佐々木倫子はこの作品の他にも、レストラン、看護師、ニュースキャスターなど様々な世界を、ていねいに、そしてユーモラスに描いた作品を発表しています。本作は2003年にテレビドラマで放映されました。また、今年kindle版が作られ、電子出版もされました。

文:柴田理恵


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