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貧しい人々のための医療施設を描く人間ドラマ

[2012年10月号掲載記事]

201210-7-1

「赤ひげ<普及版>」
DVD発売中 ¥3,990(税込)
発売・販売元:東宝

 

赤ひげ(監督:黒澤明)

1722年に江戸幕府が貧しい人々のために建てた無料の医療施設、小石川養生所を舞台にした人間ドラマ作品。1965年に公開された。日本だけではなく海外でも高く評価され、ベネチア国際映画祭でも賞を獲得した。原作は、この養生所の建設を提案した町医者を主人公にした小説。これまで何度もテレビドラマ化されている。

映画では黒澤明が監督を務め、赤ひげの愛称で呼ばれる新出去定は、黒澤作品には欠かせない三船敏郎が演じた。三船が主演した最後の黒澤作品としても知られる。物語は、赤ひげの下で医者とは何かを学ぶことになる青年、保本登の視点で進行する。保本には当時、大学生の青春を描いたコメディー作品シリーズで大人気だった加山雄三が演じた。

当時、長崎で最新の西洋医学を学んできたばかりの保本は、エリート医師として幕府の医学機関での将来が約束されていた。しかし、結婚を約束した女性が長崎留学中に他の男と恋に落ちてしまい、保本は絶望していた。そこへ、幕府から新出に会うよう命じられ、仕方なく養生所を訪れる。

汚い着物に身を包んだ患者が押し込められた狭い部屋で、新出からそこで医者として働くよう言われた保本は腹を立てる。そこで、新出を困らせて自分を追い出させようと考えた保本は、禁じられている酒を飲んだり、診察もせずに眠ったりするが、新出には通用しない。

ある日新出に命じられて往診に同行した保本は、最初の患者として12歳の娘を任される。娘は売春宿で働かされ、心身ともに病んでいた。最初は熱を測らせず、薬も飲もうとしないが、保本の必死の手あてにより心を開き、元気になっていく。これがきっかけで保本は医者としての自信をつけ、貧しい人々のために汗水流す新出を尊敬するようになる。

一方、結婚を約束していたかつての恋人の妹が、姉の代わりに保本のもとを何度も謝罪に訪れる。その姿にふれ、保本はかつての恋人を許す気持ちが芽生える。そんな矢先、この妹との結婚を親に勧められ、悩んだ末に受け入れる。同時に、江戸幕府からは幕府の医学機関で働くように命じられる。保本は両家が顔を合わせた結納の席で、ある決意を打ち明ける。

小石川養生所は、江戸幕府が薬草の栽培などを行った小石川御薬園内に造られ、幕末まで約140年にわたり貧しい人々の医療施設として親しまれた。現在小石川御薬園は東京大学大学院の植物学の研究施設として、小石川植物園の名で一般にも公開されている。園内に保存されている当時の井戸は、1923年に起きた関東大震災では飲み水として利用された。


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