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激動の時代をコミカルに描く人情物語

[2012年3月号掲載記事]

幕末太陽傳(川島雄三 監督)

201203-7

 

1957年に公開された映画。製作・配給した日活の創立100周年記念作品の一つとして、昨年5月からアメリカ、アジア、ヨーロッパで巡回上映された。日本では12月下旬から各地で再上映された。50年以上経った現在も人気は高く、2009年に映画雑誌が行ったオールタイム・ベストの第4位に選ばれた。

時代設定は今から150年前、265年間続いた江戸時代が終わろうとしている1862年。日本橋から京都三条大橋を結ぶ東海道の最初の宿場街である品川に実在した相模屋という宿が舞台になっている。いくつかの古典落語を基にし、歴史的な事実を織り交ぜた、テンポのいいコメディー作品に仕上がっている。

主人公の町人、佐平次と仲間たちは、金もないのに相模屋に出かける。心配する仲間たちをよそに、佐平次は酒やごちそうをたくさん頼み、彼らを遊女と遊ばせる。その夜、佐平次は彼らだけ家に帰す。翌日、佐平次は金がないことを店に打ち明ける。反省していない佐平次に怒った店主は、彼をくもの巣のはった小部屋に追い払う。

ところが、佐平次は勝手に部屋を抜け出すと、接客したり、遊女が巻き込まれたトラブルを解決したりして、その都度、小銭を稼ぐようになる。そんな佐平次に仕事を取られてしまうとじゃまに思う者もいたが、彼の話のうまさや頭の回転のはやさには誰もかなわない。いつしか店主や遊女、客までが佐平次に相談を持ちかけるようになっていく。

そんな中、二つの大きな計画が佐平次の耳に入る。一つは、相模屋に入り浸り、日本が開国に向けて動き始めたことを何としてでも止めようとする高杉晋作ら侍たちによる英国公使館の放火計画。これは、1862年12月12日、計画の中心人物であった高杉らが相模屋から公使館の放火に向かったとされる歴史的事実を基に描かれている。

もう一つは、大工の父親の借金返済の代わりに遊女として相模屋に売られた娘の駆け落ち計画。娘は、遊女にさせられるよりはましと、好きではないが遊び人で有名な相模屋の息子に駆け落ちしようと誘う。その手助けを頼まれた佐平次は、英国公使館で大工仕事をしている娘の父親に設計図を描かせる。それと引き換えに、侍たちに駆け落ちを手伝わせる。

この映画の見どころの一つは、当時のスター俳優たちが多く出演していることにある。さらに、高杉役の石原裕次郎など、多くのスター俳優を脇役に配し、喜劇俳優として人気はあったが二枚目ではないフランキー堺に主演の佐平次を演じさせるなど、配役の面白さでも多くの映画ファンを今なお魅了し続けている。


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