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貧しさに負けず、夢を追い求める少女を描くドラマ

[2011年9月号掲載記事]

「キューポラのある街」DVD発売中 ¥3,990(税込)
発売元:日活 販売元:ハピネット © 1962 日活株式会社

 

キューポラのある街(浦山桐郎 監督)

鋳物工場が建ち並ぶ埼玉県川口市を舞台にした人間ドラマ。タイトルの「キューポラ」は、鉄を熱して溶かす炉を意味する。1962年に公開され、ブルーリボン賞の作品賞および吉永小百合が主演女優賞を取ったことでも知られる。また、その年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門でも上映された。

荒川を挟んで東京都のすぐ北に位置する埼玉県川口市は、江戸時代から鋳物の街として知られる。中学3年生のジュン(吉永)の父も、小さな鋳物工場の職人として働いている。しかし、工場が買収され、年老いた父は首になってしまう。その夜、母は3番目の弟を出産する。

職人としてのプライドが高い父は、オートメーション化された近代的な工場での仕事を紹介されても、その考えに反発してすぐにやめてしまう。母の内職だけでは、生活が成り立たない。おまけに、小学校6年生の弟はいたずらばかりで、ジュンは父や母に代わって面倒を見ている。

成績がよく、勉強が好きなジュンは、県立高校への進学を希望する。アルバイトで少しでも学費を稼ごうとするが、仕事に就かず、酒浸りの父から「中学を出たら働くんだ」と進学を反対される。給料の良い飲み屋のホステスを始めた母に対する嫌悪感もあり、ジュンは高校受験をあきらめ、修学旅行も取り止めてしまう。

やがてジュンは「高校に行けないなら、勉強なんてしても意味がない」と、学校を休むようになる。担任教師がジュンをたずね、「気持ちさえあれば、どこでもどうやっても勉強はできる」と、働きながら夜間学校に通うことを勧める。そんなおり、在日朝鮮人の友人が、父親と弟と3人で、父の故郷、北朝鮮へ帰国することを決意する。

ジュンは、教師や級友たちと駅まで友人を見送りに行く。生まれ育った日本を離れる寂しさに耐え、学校を休んでいたジュンを心配する友人にはげまされ、ジュンは教師の勧め通り、働きながら学校に通う道を選ぶ。時を同じくして、父は、かつて勤めた工場の拡大にともない、年明けから再び働くことになる。久しぶりに一家に笑いと平和が戻る。

それでもジュンは父に頼らず、働いて学校に行くことを両親に告げる。ジュンの考えが理解できない両親だが、反対はしない。悪さばかりしていた弟も、中学校進学を控え、姉の苦労が身にしみるようになり、新聞配達のアルバイトを始める。ある朝、新聞配達の途中だった弟は、就職試験に向かうジュンに頼まれ、駅まで見送る。駅に向かう二人の背中が小さくなり、映画は幕を閉じる。


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