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原爆を通じて描かれる、世代を越えた人間ドラマ

[2011年8月号掲載記事]

DVDジャケット。118分。4,935円。
© 20007「夕凪の街 桜の国」製作委員会

 

夕凪の街 桜の国(佐々部 清 監督)

原作は広島出身の、こうの史代による漫画。手塚治虫文化賞新生賞などを受賞し、世界中で翻訳本が出版されている。映画は2007年に公開。広島に投下された原子爆弾で被爆した人たちの13年後を描いた第1部と、現代に生きる次世代の人たちを描写した第2部からなる。

第1部の舞台は1958年の広島。主人公の平野皆実は原爆から生き延び、母・フジミと二人で貧しい暮らしを送っている。弟の旭は、遠い親戚の家に預けられていたため被爆を逃れ、そのままそこに暮らしている。

あるとき、皆実は同じ会社で働く打越から愛を告白される。密かに思いを寄せていた人なのに、その気持ちを受け入れることができない。皆実の頭に「お姉ちゃん」と言う妹・翠の声がよみがえるためだった。

原爆が落とされたとき、皆実は倉庫にいたため助かったが翠は被爆した。探し出した翠を背負って焼け野原を歩き回っているうち、翠は「お姉ちゃんは長生きしてね」と言って皆実の背中で死んでしまう。それ以来、皆実は幸せだと感じるたびに、自分は生きていていいのだろうかという思いにとらわれていた。

すべてを聞いた打越は「生きとってくれてありがとう」と言い、皆実を抱きしめる。だが、その後すぐ皆実に被爆の後遺症が出始める。そして、旭と打越の前で息を引き取る。

第2部の舞台は2007年の東京。定年退職した旭と、娘の七波、息子の凪生を描く。旭の妻は子どもの頃被爆しており、七波が小学生のとき亡くなった。ある日、旭の様子をおかしいと思った七波は、その晩、散歩に出るという父の後を尾行。偶然にも駅前で幼なじみで、凪生と同じ病院に勤める東子に会う。そして尾行に興味をもった東子と共に、広島行きの夜行バスに乗り込む父を追う。

父を追ううち、七波は、凪生と東子が交際していたこと、そしてそのことを東子の両親が反対していることを知る。理由は凪生が被爆者の子どもだからだった。東京に戻った七波は凪生と東子が話し合う機会をつくる。旭は、皆実の50回忌で広島に行ったこと、そして打越をはじめ、姉を知る人達に会っていたことを七波に明かす。そして「七波はお姉ちゃんに少し似ているような気がする。だから、お前が幸せにならないとな」と話すのだった。


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