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創業1世紀を迎える光学機器のパイオニア

[2015年3月号掲載記事]

201503-8

ニコン

株式会社ニコン(東京都港区)は1917年に設立された、世界を代表する光学機器メーカーです。第一次世界大戦の影響で輸入できなくなった光学製品を作るため、三菱合資会社社長、岩崎小彌太さんの出資で、計器、ガラス、レンズ関係の3社が統合して生まれました。設立時の社名は日本光学工業株式会社です。

ニコンという名前はもともと、日本光学工業が1948年に発売した小型カメラのブランド名でした。当初は日本光学の略称である日光(ニッコー)にちなんだニコレットという名前を付ける準備をしていました。しかし「将来の主力製品となるべき商品の名前としては弱い」という意見が社内でたくさん出たため、考え直すことになりました。そして、ニッコーの後にnを付けて言葉の響きを強くしたニコンが採用されることになりました。

会社名についてのエピソードがあります。東京とパリが姉妹都市になったときの式典で、当時の社長だった福岡成忠さんが「日本光学工業の福岡です」とパリ市長に挨拶したとき、市長は首をかしげました。市長の秘書がニコンを作っている会社であることを教えると、「ニコンならよく知っている」と親しげに話しかけてきたといいます。

社名よりも製品名のほうが有名になっていたのです。すでに国際的に通用し、信頼度も高いニコンの方が良いとの社内の意見により、1988年に社名をニコンに変更しました。

ニコンのカメラと交換レンズ「ニッコール」は信頼性が高く、国内外の報道機関のほとんどが採用しています。1950年に始まった朝鮮戦争のとき、写真家のデビッド・ダグラス・ダンカンがニッコールで撮影。その写真がアメリカの写真誌「ライフ」に掲載されました。ニューヨークの編集部では、どうしたらこんなにシャープな写真が取れるのだろうと大騒ぎになりました。性能の高さは、当時のニューヨーク・タイムズで報じられました。

ニコン製品は宇宙でも活躍しています。1971年にはアポロ15号でNASA仕様の「Nikon Photomic FTN」が使われました。これを皮切りに、ニコンは長年にわたってNASAにカメラと交換レンズを納入しています。日本人初の宇宙ステーション(ISS)船長を務め、2014年5月に地球に帰還した若田光一さんが、「D4」を使って宇宙空間や地球を撮影しました。

現在は精機事業と映像事業、インストルメンツ事業を中心として事業領域を広げています。カメラばかりでなく、半導体・FPD(フラットパネルディスプレイ)露光装置や顕微鏡、測定機など、産業分野の製品開発も重視しています。半導体露光装置は史上最も精密な機械と呼ばれ、身の回りにある電子機器に欠かせないIC(集積回路)を製造します。また、ニコンの核である光利用技術や精密技術を健康・医療分野に生かし始めています。

株式会社ニコン

文:伊藤公一


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