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プロペラの技を生かした人工関節

[2014年4月号掲載記事]

201404-2

ナカシマメディカル株式会社

私たちの体の中には、ひじやひざ、肩や腰などたくさんの関節があります。この部分が病気や事故で使えなくなると、自由に曲げたり伸ばしたりすることが難しくなります。そこで、金属や樹脂などを材料とする「人工関節」を使って運動機能を回復させる試みが進められています。

人工関節は1951年に世界で初めて作られました。現在日本で治療のために使われているものの約90%は外国製です。しかし、日本人は欧米人に比べて体格が小柄です。また、正座をする習慣があります。ですから外国製の人工関節は、日本人にとって必ずしも使いやすいわけではありません。そこで、国産製品の開発が行われるようになりました。

国産人工関節メーカーのひとつが岡山県のナカシマメディカル株式会社(代表取締役社長、中島義雄さん)です。2008年に生まれた若い会社ですが、もともとはナカシマプロペラという会社の医療事業部門として1987年から研究を続けていました。ナカシマプロペラはモーターボートから大型タンカーまで、さまざまな船舶向けのプロペラを製造する世界的な会社です。

プロペラと人工関節はつくり方がよく似ています。どちらも、溶けた金属を固めて型を取る「鋳造」から始まり、その材料を削る「機械加工」を行い、それを鏡のように磨き上げる「研磨」を経て完成するからです。ナカシマメディカル製品の特徴は、プロペラ製造で培われた複雑な3次元の曲面加工や細かな部分の職人技などが存分に使われていることです。

人工関節は必要とする部位に応じて2~4個の部品で構成されます。関節の状態は患者さんによって異なるので、幅広いサイズから最適な組み合わせが選べるようになっています。機械加工から研磨までの製造工程と完成品の最終チェックなどはすべて社内で行われます。体内に入れられる製品ですから、外観や寸法の検査、洗浄と滅菌は特に丹念に行われます。

「当社では、日本人の骨格や生活の仕方に合った人工関節の開発に力を入れています。そして、社員やその家族にも安心して使ってもらえる製品作りをいつも心がけています」と中島さんは話します。同社はアジア各国の病院と連携して骨の形に関する約750のデータを収集。各民族に応じた最適なサイズの製品作りにも取り組んでいます。

医療機器を必要とする65歳以上の高齢者は現在、世界に4億人いるといわれています。その数が2023年には7億人にふくらむと考えられています。それに伴って、人工関節を必要とする人も増えるでしょう。「人工関節のおかげで、車椅子の患者さんが歩けるようになるのは、私たちにとっても大きな励みです」と、中島さんは同社製品の意義を強調します。

ナカシマメディカル株式会社

文:伊藤公一


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