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水を使わずに調理ができる鍋

[2014年3月号掲載記事]

201403-2

愛知ドビー株式会社

水を一滴も使わずに調理できる無水鍋を進化させたホーロー鍋「バーミキュラ」が話題になっています。例えば、肉やジャガイモ、タマネギ、ニンジン、ルーなどの材料だけを入れ、弱火にかければ1時間ほどでおいしいカレーのできあがり。発売から3年半以上経っているにもかかわらず、今注文しても手に入るまで8ヵ月かかるほどの人気商品です。

バーミキュラを作っているのは愛知県名古屋市にある愛知ドビー株式会社(代表取締役社長、土方邦裕さん)という町工場です。この会社は鉄を溶かして形をつくる鋳物の技術と、それを精密に削る精密加工の技術をもっています。もともと機械の部品を作る会社でしたが「この二つの技術を組み合わせれば、今まで世界のどこにもない鍋ができる」と考え、開発に乗り出しました。

水なしで調理ができるのは鍋の本体とふたとの間に隙間がないからです。「他社製品は本体にふたをして上から押すとカタカタと上下に動きますが、バーミキュラは本体とふたの接する面が精密に加工されているのでまったく動きません。密閉すると食材から出た水分が蒸気となってめぐるので水がいらないのです」と副社長で開発担当の土方智晴さんは説明します。

土方さんは「密閉性を高めるには精密に加工しなければなりません。しかし、鍋に使う鋳物は非常に薄いので、どうしてもゆがみます。また、本体にホーローを焼き付けるときの800℃という熱で鋳物がゆがんでしまいます。このように、密閉性を高める技術と、鋳物にホーローを焼き付ける技術を両立させるのが大変でした」と開発時の苦労を振り返ります。

「この鍋は『素材の本来の味を引き出す鍋を作る』という考えを実現するために、熱源から食材に熱が伝わり易いようにデザインされています。例えば、鍋底に設けた凹凸は食材にストレスを与えず、均一に加熱するのに役立ちます。このため、他社の鍋では出せない食材の甘みを引き出すことができます」と土方さんはバーミキュラの特徴を話します。

実際にこの鍋を使った人からは「とにかく野菜が甘い」「こんなにうまく料理ができたのは初めて」「食材のもっている味がこんなに濃厚だったとは知りませんでした」「嫌いだったニンジンが食べられるようになりました」「これまでの化学調味料の味に違和感を覚えるようになりました」などと驚きを伝えるメールや電話が毎日のように届いています。

バーミキュラはこれまでに約8万台が出荷され、同社の売り上げの80%を占める主力製品に成長しました。土方さんは「メイドインジャパンでしかできないものづくりという考えを表した製品」としてこの商品をアピール。今後は「世界のお客様に楽しんでもらえるように、さまざまな国の食生活や生活仕様にあった製品を開発したいです」と夢を語ります。

愛知ドビー株式会社

文:伊藤公一


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