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黒に染めることで服が生まれ変わる

[2014年1月号掲載記事]

201401-5

PANDA BLACK -REWEAR PROJECT 2013-
WWFジャパン

日本でもエコロジーへの関心は高まっていますが、さまざまなものが捨てられているのが現状です。特に日本は衣類のリサイクル率がとても低いといわれています。このことに着目し、WWF(世界自然保護基金)ジャパンが進めているのが「PANDA BLACK -REWEAR PROJECT2013-」です。

WWFジャパンでは国際事務局の方針に基づいて活動をしていますが、特に消費生活に焦点をあてているのが特徴です。世界から見ると、日本は自然資源を多く消費している国だからです。それが地球環境に負荷を与え過ぎないよう、企業や政府と一緒に取り組みを行っています。

このプロジェクトは、しみがついたり黄ばんだりした服を黒に染め直して新品のように変身させることで、もう一度その服を着てもらおうというプロジェクトです。一着の服を長く着ることで地球環境への負担を減らすことを呼びかけます。

「企画の発端は、デザイナーの柴田賢蔵さんとコピーライターの牧野圭太さんによる若手コンビからの提案でした」とWWFジャパン広報室の大西悠さんは話します。「自分たちの技術や能力を世の中のために使いたい。WWFと何かしたいと言ってくれました。黒く染めるというアイディアは画期的な企画になるという予感がしたので、即座に実施を決めました。WWFのロゴにも使われているパンダの黒に着目しているのもいいと思ったのです」。

柴田さんと牧野さんは株式会社京都紋付という黒紋付専門の染め屋を見つけました。ちょうど京都紋付も染め直し事業を検討しているところでした。タイミングがよかったこともあり、とんとん拍子にプロジェクトは実現したのです。

「リサイクルやエコというと、どちらかというと我慢する印象があると思います」と大西さんは話します。「ですが洋服を黒く染めるということによってファッション性やゲーム性が加わります」。おしゃれだから、楽しいからリユースする。このプロジェクトでリサイクルやエコの印象をよくすることができると大西さんは考えます。

秋に開催された「東京デザイナーズウィーク2013」で、WWFジャパンはブースを設け、黒に染められた洋服を展示しました。大西さんは話します。「汚れがついたら漂白するところを逆に黒くしてしまうという発想の転換がおもしろいという反応がたくさん寄せられました」。

染めを担当する京都紋付は1915年の創業以来、黒だけを染めてきた会社です。紋付とは家紋の入った黒い着物で、ジャケットのように上から羽織ります。今も男性の正装として着用されます。

天然繊維に染まる染料を使うため、100%綿や麻は真っ黒に、ポリエステルなどが混じったものはグレーに染まります。ワッペンなど化繊を使っている部分は染まりませんが、それがアクセントになっておしゃれに見えます。服の重さによって異なりますが、一枚2,000~5,000円ほどです。売上げの一部はWWFジャパンの自然保護活動費として寄付されます。

京都紋付には今、染め替えの問合せがたくさん寄せられています。日本人の生活の変化とともに忘れられつつある黒紋付の染色技術を見つめ直すきっかけにもなったようです。

PANDA BLACK -REWEAR PROJECT 2013-
株式会社京都紋付
Email: kyotomontsuki@kmontsuki.co.jp


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