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何度も書いたり消したりできるペン

[2013年11月号掲載記事]

201311-3

株式会社パイロットコーポレーション

手帳に書いた予定が変わったときやノートに書いたメモを直したいとき、普通のボールペンや万年筆で書いた文字は、鉛筆のように消しゴムで消すことができません。株式会社パイロットコーポレーションの開発した「フリクション」シリーズは「何度でも書き直すことのできるペンがあれば便利ではないか」という考えがもとになって生まれました。

フリクションには一定の温度を超えると色が消える特殊なインクが使われています。このインクは軸の頭部にある専用ラバーでこすると、摩擦熱で透明になる性質があります。ですから、一度消した箇所には何度でも繰り返し書くことができます。ボールペンのほか、サインペンや蛍光ペンなどの製品があります。

これまでペンで書いた字を消すには、砂消しゴムで消したり、修正液を使ったりしなければなりませんでした。このペンは温度の変化でインクを無色にする仕組みのため、ラバーでこすっても消しかすが出ません。こうした特長が関心を集め、2006年にフランスで発売されて以来、これまで世界90ヵ国以上で6億本以上が販売されるほど人気を集めています。

この筆記具の始まりは同社が1975年に開発した「温度で色が変わるインク」です。「初めはお風呂に入れると色が変わる玩具や印刷用として利用されていましたが、本業である筆記具として完成したのは2005年。30年をかけて研究を続け、理想的な色素を探すために1,000種類以上もの化合物を作り出しました」と営業企画部の田中万理さんは話します。

田中さんは「最も苦労したのは反応する温度の幅を広げることと、色素の粒を非常に細かくすることでした。開発当初のインクは、わずかな温度変化で色が変わってしまうため、実用的ではありませんでした。また、筆記具はペン先のわずかな隙間からなめらかにインクを出すために色素の粒を細かく均一にすることを求められました」と開発時を振り返ります。

フリクションインキは特殊なマイクロカプセルが色素の役割を果たします。カプセルに含まれる3種類の成分の組み合わせが摩擦熱で変化することでインクが透明になるのです。このインクは-20~65℃で変色するように調整されています。こうしたことを研究するため、昼も夜も開発を続けていたので、研究室は社内で「不夜城」(夜も昼のように明るいこと)と呼ばれていました。

このペンは勉強するときなどにとても便利です。特にピンクとオレンジで書いた部分は赤いシートを乗せると色が隠れるので、大事なことを覚えているかどうか確かめるのにも役立ちます。

株式会社パイロットコーポレーション

文:伊藤公一


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