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魚を同じ重さに切るスライサー

[2013年8月号掲載記事]

201308-2

吉泉産業株式会社

日本のレストランで揚げ物を注文するとキャベツのせん切りが、刺身には細く切られた大根(つま)が必ず付いてきます。うどんやそばを食べるときにはねぎが欠かせませんし、スーパーマーケットの魚売り場にはさまざまな種類の魚の切り身が並んでいます。どれも毎日の暮らしの中で目にするものです。 

キャベツも大根もねぎも魚も、家庭では包丁とまな板を使って切りそろえます。しかし、たくさんの量を必要とする外食産業や売り場では、人手に頼っていては間にあいません。そこで開発されたのが「スライサー」と呼ばれる食品加工機械です。中でも吉泉産業株式会社(大阪府枚方市)は業務用スライサーのリーディングカンパニーです。

社長の佐々木啓益さんは「まるでプロの調理人が包丁で切ったような細かな仕事を、機械で実現することに力を入れています」と製品開発の考え方を話します。例えば素早く簡単に刻みたいという、うどん店の相談を受けて開発した「ねぎ切り機」は、これまでに1,000台を超えるヒット商品です。外食産業界に普及しており、国内外で幅広く使われています。

お弁当のおかずとして使われるサケなどの切り身を同じ重さでスライスする「切り身スライサー・スーパー魚やさん」は同社の実力を表す代表的な製品。この機械は高精度のカメラとマイコンの働きで、2枚におろした魚の半身を頭からしっぽまで同じ重さで切りそろえることができます。誤差はわずか3グラム。1時間に2,800枚の処理能力を備えています。

この機械は、スライスしたい魚の重さをタッチパネルで設定すれば、最適なプログラムが選ばれる仕組み。魚の切り身は頭に近い部分と尾に近い部分とで形が異なりますが、刃物が当たる角度や切る厚さを変えることで、できるだけ同じ重さになるようにスライスします。この機械の最大の特徴である「切り身を1枚ずつ計測する技術」は特許申請中です。

同社はもともと、刃物などの金属製品をかたく仕上げる仕事をしていました。やがて、同社の仕上げる刃物の切れ味に対する評価が高まったため、刃物ばかりでなく、それを使った独自の食品加工機械をつくるようになりました。他社には真似のできない製品を開発できる理由を「設計から部品作りや組立まで、すべて自社で行うからです」と佐々木さんは説明します。

他社はよその会社から買った部品を組み立てているのに対し、同社は「部品製造も自分のところで行うので、部品を買う必要がありません。このため、余計な費用をかけずに素早く機械を組み立てることができるのです」と、佐々木さんは他社のやり方との違いを語ります。毎日の食卓や外食で、私たちは気づかずに同社製機械のお世話になっているかもしれません。

吉泉産業株式会社

文:伊藤公一


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