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途上国で生まれた、世界に通用するブランド

[2012年6月号掲載記事]

201206-3

株式会社マザーハウス

株式会社マザーハウスは、途上国でつくったさまざまな製品を販売しています。そうすることで、その国や地域にも素晴らしい可能性があることを伝える役割も果たしています。現在はバングラデシュとネパールで生産したバッグやストールなどを国内の直営店やネットなどで取り扱っていますが、将来は生産品目を増やし、全世界に向けての販売を計画しています。

マザーハウスの構想は、代表を務める山口絵理子さんが大学時代に訪れたバングラデシュの貧困の現実を目の当たりにしたことから始まりました。山口さんは現地で出合った麻の一種、ジュートが環境にもやさしいすぐれた素材であることを知りました。そして「この素材を使って最高のバッグをつくろう」と思い立ち、2006年に会社を起こしたのです。

山口さんは「一方的な援助ではなく、ビジネスを通じた自立」を目標に掲げ、少しずつ生産の仕組みを整えました。かわいそうだから買ってもらうのではなくて、本当に欲しいと思われるものを目指しました。不慣れな工員たちが初めてつくった160個のバッグは2ヵ月で完売。追加の生産が決まり、お客向けのイベントも成功するなど活動は順調に始まりました。

ところが、現地の政情不安や度重なるサイクロンなどで、ビジネスはたびたび中断させられました。政情不安が続く中で、パスポートがなくなったり、工場が荒らされたり、約束を破られたりする事件が起こり、山口さんを苦しめます。そんな困難に見舞われながらも、山口さんはそれに耐えて、現地での活動を続けました。

現地での活動を助けるのが、購入者も参加できる「ソーシャル・ポイントカード」の仕組みです。購入2,000円ごとに1ポイントがたまり、25ポイントで1,500円分の割引を受けられます。同時に1,000円分が現地の社会貢献に使われます。これまで、サイクロン被災者への救援物資やストリートチルドレンへのスクールバッグの提供などが行われてきました。

途上国から世界に通用するブランドをつくることを掲げるマザーハウスは、バングラデシュに次いでネパールでも生産を開始。生産数を増やす一方で、販売拠点の整備も着々と拡大。2012年4月末の時点で国内に9店舗、台湾に3店舗を構えるまでに成長しました。

「その国にある素材や人柄の良さをなるべく生かして現地の自立を促すのがマザーハウスのねらいです」と山口さんは話します。企業と社会との関わりを示す好例ともいえます。「国内だけでなくパリやニューヨークの女性にも『Made in Bangladesh』のラベルを付けたバッグを持ってほしいです」と話す山口さんの願いが叶うのはそう遠くはないでしょう。

株式会社マザーハウス

文:伊藤公一


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