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日本の伝統文化を現代に伝える「OKIMAK」

[2012年5月号掲載記事]

201205-3

ベクトカルチャー株式会社

高級感のあるブックカバーや鮮やかな模様の入ったペンケースは、一見、革でつくられているようにも見えますが、実は、和紙からできています。すべて手づくりです。これらは東京都中央区にあるベクトカルチャー株式会社が展開する事業のひとつ「OKIMAK」で取り扱っている作品の一部です。

OKIMAKはブランド名でもあり、また、紙を使ったものづくりのスタイルのことです。サイトで作品を購入すると、ひとつずつ、包装紙ではなく手ぬぐい(伝統的な綿のハンドタオル)に包まれて届けられます。これは、ものを大切に包んで相手に渡すという日本の習慣を取り入れたパッケージの形です。また、定期的に行われているワークショップで、作品づくりに参加できるのがOKIMAKの特徴です。

日本には奈良時代(8世紀)、「紙衣」という文化がありました。紙衣とは、紙をもんでやわらかくし、のりなどを塗り、強度と防水性のある紙で仕立てた服のことです。修行僧の防寒具として、また戦国時代(15~16世紀)になると、鎧の上に着る「陣羽織」として武士たちに愛用されました。しかし後の洋服の普及によってその文化は消えてしまいました。

ワークショップでの工程も紙衣とほぼ同じで、紙をもみ、のりを塗り、乾燥させてミシンで仕上げます。もむことで細かな「折り目」ができ、仕上がりに微妙な違いが生まれます。また、のりを塗ることで、紙の耐久性が上がるだけでなく光沢も生まれます。

取締役でデザイナーの伊藤太一さんは話します。「ワークショップは文化や楽しさ、紙の意外性を伝え素材を生み出す場です。紙が今まで見たことない形の立体になることで人の興味を引き、よりわかりやすく伝わると思います。また、ものづくりは『何を』作るかから『誰が』作るかへとシフトし、そして次には『誰と』作るかに重きが置かれるようになると感じています」。

OKIMAKという名前は、その紙衣の伝統を再び現代に取り込むという意味を込め、KAMIKOを反対から読むことからきています。伊藤さんは話します。「紙は昔から伝達の媒体でした。だからこそ私たちは紙のアイテムを生み出し、それをたくさんの人たちと共に育て、発信していきたいと思っています。単純に紙を使ったり、昔の手法や素材をそのまま使うのではなく、現代流にアレンジすることが大切になってきます」。

ワークショップに参加した田中里美さんは話します。「みんなで同じ作業をすることで、紙を通じてのコミュニケーションがとれました。新しいものづくりの形を体感できる良い経験となりました」。

社名のベクトカルチャーとは、VectorとCultureをかけ合わせた造語で、「新たな方向性の開拓」という意味を持ちます。日本の良き文化を現代に呼び起こし、それをみんなで後世に伝えていきたいという願いが込められています。会社設立からわずか1年であるにもかかわらずOKIMAKの精神が生み出した優れた商品の数々は、多くの反響を呼び、話題となっています。

ベクトカルチャー株式会社

文:向井奈津子


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