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夢ではなく目標を持ち続けたい

[2012年3月号掲載記事]

201203-3

パティシエ エス コヤマ

兵庫県三田市の自然に恵まれた新興住宅地の一角に、洋菓子店「パティシエ エス コヤマ」があります。2003年の開店当初から発売のロールケーキ「小山ロール」は、行列ができるほどの人気が今も続いています。「素材にこだわった商品を自然のなかで作りたいと思い、この場所を選びました」とオーナーパティシエの小山進さんは話します。

遠方からも訪れる人もたくさんいることから、並ぶ人に配慮したカフェやチョコレートの店舗もあります。広々とした庭園にはブルーベリーなどのくだものやベンチなどもあり、くつろげる空間となっています。

2011年10月には、フランス・パリで開催されたチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」に初めて出展しました。そこで抹茶や味噌など日本ならではの素材を使った商品を出し、話題になります。また権威あるショコラ愛好会の品評会で、外国人で初めて最高位の「ファイブタブレッツ」を、また最優秀外国人ショコラティエ賞も獲得しました。

審査される5つのチョコレートを会席料理(少量の料理が次々に運ばれてくる)のように食べる順番を考え、作品に対する詳細な説明文も独自に添える心配りでした。「フランスでは誰も使ったことがない素材をと思い、大徳寺納豆(京都でつくられる納豆)を使ったチョコレートを、出品の中の一つに入れました」と小山さん。

「私は海外で修行したことがありません。でもそれがかえって外国人に向けてと意識せずに取り組めて、良かったと思います。審査員から、ディナーパーティーでもてなしてもらったような気分だという感想をもらいました。日本人のていねいな仕事が評価されたと思っています」と小山さんは続けます。

店内には小冊子「FüKAN」が置かれています。これは若いスタッフへの刺激になればとの思いがきっかけで発行されました。寿司職人や放送作家など、様々な分野の人たちに小山さんが直接インタビューした記事が掲載されています。

「仕事に遊び心や余裕は必要ですが、それは一芸に秀でたその先に生まれるものだと、スタッフによく話しています。夢という言葉は逃げ道のようで使いたくありません。それよりも目標を一つ一つ成し遂げる姿を、後に続く若い人達に見せたいですね」と小山さんは話します。

別の場所には出店しない考えの小山さんは、敷地内に子ども向けの駄菓子(昔ながらのお菓子)店を計画中です。「出身地である京都の駄菓子屋や味噌屋で遊んだ経験が、物作りの基盤になっています。ショーケースに品質の良い小さなケーキやクッキーを、たくさん並べたいですね。この商品を食べた記憶が大人になったときに何か創造することにつながったらうれしいです」。小山さんの挑戦は限りなく続きそうです。

パティシエ エス コヤマ

文:瓦谷登貴子


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