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着物柄のアロハシャツで、先人の技を今に伝える

[2011年5月号掲載記事]

株式会社亀田富染工場

京都市右京区で1919年から京友禅(華やかで美しい文様が特色の染物)の染屋として創業した株式会社亀田富染工場は、今では着物柄のアロハシャツなどを製作して注目を集めています。着物の需要が多かった時期は100人以上の従業員が働いていましたが、着物を着る人口が減るにつれて業務縮小となり、1989年頃からは、染めの仕事の100パーセントが洋服地になりました。

代表取締役の亀田和明さんは、蔵の中に残された貴重な図案数千枚を復活させたいという思いを長く抱いていました。ハワイの日系移民が着物をほどいてシャツを作ったことがアロハシャツの始まりと知り、試しに1枚だけ仕立ててみました。「私が鴨川の納涼祭へ着て行きましたら、注目の的となりました」。このことがきっかけとなり、試行錯誤を繰り返しながらアロハシャツなどの製作を始めることになります。

亀田富染工場では、着物地ならではの濃淡を出すために、多いときは20色以上を使用しています。染めの工程は、専門の職人が染料と、布地に色を定着させるためののりを正確に計ります。次に捺染台と呼ばれる台へ布地を張り、この上に型を置いて手作業で色を染めていきます。長さ30メートルの台で色が変わるごとに何度も繰り返す作業は、根気と忍耐が必要です。猛暑の時期は、40度以上の部屋の中での作業です。

アロハシャツ(男女兼用サイズ、SS~LL)は、絹製で18,900円から。全て手染めで大量生産ができないために、インターネット販売は行わずに店頭でのみ販売を行っています。龍神(龍の姿をした神)など、購入したシャツに描かれた図柄の説明が、必ず商品のなかに入っているのも特徴です。

歌舞伎の舞台衣装からアロハシャツを作ったのがきっかけとなり、亀田さんは、伊勢丹シンガポール店で紙芝居「助六由縁江戸桜」を英語で実演を行いました。亀田富染工場の社員が作ったものでしたが、子どもから大人まで多くの人に好評でした。夏の時期には映画監督に依頼し、セットのように組んだ本格的なおばけ屋敷を無料で開催しました。ただ怖いだけではなく、芸術的な楽しさも伝えようと壁一面に友禅染めの生地を張りめぐらしました。

亀田さんは車の販売店でファッションショーを開いたりと数々の催しを行っています。2010年1月には、パリ・コレクション・オートクチュール部門に、ブライダルファッションデザイナーの桂由美さんと共同製作のイブニングドレスを出展しました。

「どうやったら商品が売れるかではなく、どうやったらお客様に喜んでもらえるかをいつも考えています」。と亀田さんは話します。伝統の技を広く伝えるアイディアはつきません。

株式会社亀田富染工場

文:瓦谷登貴子


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