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印刷の常識を変える技術

[2011年1月号掲載記事]

写真左:株式会社秀峰
写真右:「スキャメラ・トップフェース」ニューリー株式会社

 

印刷は、通常、紙のような平面的なものに文字や画像を刷ります。しかし、その常識を変える印刷技術が生まれています。

福井県にある株式会社秀峰は、立体的なものに印刷する技術をもっています。めがねのフレームや携帯電話、車のハンドルなどに複雑な模様を印刷することができるのです。例えば、携帯電話はいくつものパーツからできていますが、パーツの境目でも模様がずれたりしません。またインクを盛り上げて、見た目を皮のように仕上げることもできます。

「私は元銀行マンで印刷のことは何も知りませんでした。ですから印刷業界の人が考えないようなアイディアを思いつくことができたのです」と社長の村岡貢治さんは言います。「従来の立体印刷は、フィルムに模様を写して、それを水に浮かせ、水圧で転写していました。秀峰では原版にインクを付け、特殊な方法で立体物に印刷します。この方法だと正確な位置に印刷できます。また、インクも秀峰独自のものをいくつも開発しました」。

秀峰では導電性(電気を引き寄せる性質)をもつ印刷技術も開発しました。この技術で、0.001ミリ幅の携帯電話外面アンテナを印刷することにも成功しました。「これからの技術は省スペース(小型化・薄型化・軽量化)が重要です。ですから今後、印刷は半導体の分野などでも役に立つと思います」と村岡さんは言います。

一方、京都にあるニューリー株式会社はスキャナー「スキャメラ」の開発によって、立体感があるように見える印刷に成功しました。「印刷技術を磨く企業は多くありましたが、スキャナーを改良しようと思った企業はあまりありませんでした。スキャナーのメーカーであるニューリーは幸運だったと思います」と社長の井田敦夫さんは言います。

スキャメラでスキャンした画像を印刷すると、紙に印刷したにも関わらず立体的に見えます。また素材の特徴が感じ取れる印刷に仕上がります。「でこぼこしたものをスキャンするときには、対象に触れないようにして、上からスキャンします。真上からではなく、対象の性質に合わせて、少し斜めに光を当てます」と井田さんは言います。「絵や金属など、平らなものをスキャンするときにはいろいろな角度からスキャンして、立体感より質感を読み取ります」。

「スキャメラは、質の悪いものをよく撮ろうとする技術ではありません。よいもののよい部分を、見逃さずにとらえる技術です」と井田さんは言います。「私は、スキャメラで印刷された絵画などを、偽物だとは思っていません。本物の絵から生まれた新しい作品だと考えています」。印刷技術の進歩を追求する人たちによって、印刷の常識は変わりつつあります。

株式会社秀峰
ニューリー株式会社

文:砂崎 良


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