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愛される盆栽をつくりたい

[2010年10月号掲載記事]

みどり屋 和草オーナー
大島 恵さん

盆栽は中国で生まれ、平安時代(794~1192年)に日本へ来た園芸です。通常は30~50センチの鉢の中で植物を育てます。東京・吉祥寺にある盆栽の店「みどり屋 和草」は、主に小さな盆栽を販売しています。高さ15センチほどの木や直径5センチほどの鉢に植えられた苔などです。

オーナーは大島恵さんです。盆栽についての質問に答えたり、カルチャーセンターなどで盆栽のつくり方を教えたりもします。またカラーコーディネーター、インテリアコーディネーターの資格も持っています。店の日本風のインテリアは、すべて大島さんが考えました。

「盆栽は大切に育てれば何十年も生きます」と大島さんは言います。「毎年、少しずつ幹が太くなって成長していきます。その様子を見ていると手をかけるのが楽しくなりますし、何年続けても飽きませんよ」。しかし大島さんは、最初から盆栽の仕事をしていたわけではありません。最初は家電メーカーで会社員をしていました。「安定しているけれど先の読める仕事でした。このままでいいのかなと思いました」。

その頃、盆栽と出合いました。「友人からとても素敵な盆栽をもらったんです。でもすぐ枯れさせてしまい、くやしくて枯れた原因を調べているうちに盆栽に夢中になりました」と振り返ります。大島さんは盆栽教室に通ったり、自分でつくった盆栽をフリーマーケットで売り始めました。そのうちに、ある百貨店で盆栽を売らないかと誘われました。盆栽を預けて売ってもらいましたが、手入れのしかたなど大島さんには満足できない点がありました。「やらないで後悔するより、やって後悔する方がいい」。大島さんは自分の店を出すことに決めました。

しかし和草を開店した年には、たくさんの売れ残りが出てしまいました。「盆栽だけではお客さんが来ないかもしれないと思い、盆栽と雑貨を売るお店として開店しました。でも吉祥寺に雑貨店はたくさんあります。雑貨は売れず、在庫がどんどんたまっていきました」。そこで盆栽だけのお店にしたところ、常連客(いつも来てくれるお客)が増えました。

盆栽には、樹齢1000年と言われる古いものもありますし、数千万円する高価なものもあります。しかし和草の盆栽は数千円の盆栽が主流です。「盆栽に対する考え方はいろいろです」と大島さんは言います。「保守的な人もいますし自由につくる人もいます。時間をかけて盆栽づくりを学ぶべきだと考える人もいれば、手入れはプロの盆栽師にまかせて、見ることだけを楽しむ人もいます。無理に小さい鉢で育てる不自然な園芸だ、と批判する人もいます」。

しかし、考え方はいろいろでいいと大島さんは考えています。「私は、もっと気軽に盆栽を楽しんでほしいと思っています。さびしく見える木も力強く生きています。きびしい自然のなかでも大きく育つ木もあります。小さな鉢の中でそんな自然の様子を表現しているのが盆栽だと思います」。

みどり屋 和草

文:砂崎 良


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