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自分らしさを表現する絵文字、顔文字

[2010年7月号掲載記事]

多くの日本人は携帯電話でメールを書くとき、絵文字を使います。絵文字は、人の顔や記号などを一文字分の絵にしたものです。嬉しいときには笑顔の、悲しいときには泣き顔の絵文字を、メールに入力します。絵文字をどのくらい使うかは、人によって違いますが、一般的に年配の人よりは若い人が、男性よりは女性が、多く使う傾向があります。

「友だちから絵文字をまったく使わないメールが来ると『どうしたんだろう? 機嫌が悪いのかな』と気になります」と20代の女性、田中美穂さんは言います。「恋人に送るメールには、ピンク色のハートをよく使いますが、男性の友だちへのメールだと緑や青のハートを使いますね。仕事のメールには使いません」。

「私の世代の男性は、あまり絵文字が好きじゃありませんね」と60代の男性、村田重治さんは言います。「私は新しいものが好きなので使いますが、女性へのメールでは男性へのメールより多く絵文字を使うようにしています。女性からのメールにハートがあったら、『本当に喜んでいるんだな』、トランプの模様のハートがあったら『これは社交辞令のハートだな』と感じます」。

絵文字の多さや打ちやすさは、新しい携帯を買うとき、決め手のひとつになります。そのため携帯の通信会社も、絵文字に気を配っています。数年前は、違う通信会社の携帯からメールが来た場合、絵文字は文字化けしてしまいました。今はどの会社の携帯でも共通して使える絵文字がたくさんあります。

「他の人と同じ絵文字はいや」「昔つくられた、古い絵文字は使いたくない」。そういう気持ちから、自分で絵文字をつくる人も増えています。ネット上には、オリジナルの絵文字をつくるためのサイトが約1,200あります。一人で複数のサイトを使い分けている人や、友だちからもらったオリジナル絵文字を保存し、つくり変えて利用する人もいます。

株式会社ロイドでは、2008年3月から、オリジナルの絵文字をつくれるサイトを運営しています。このサイトでは、絵文字をつくって自分が使うだけでなく、つくった絵文字を公開することもできます。現在、約14万人がこのサイトに会員登録しています。そして公開されている絵文字をもらった人が、つくった人に感謝のメッセージを送るなど、会員間のコミュニケーションも活発です。

「新しい絵文字を公開しているサイトはたくさんあります」とメディア担当の太田洋平さんは言います。「でもつくられた絵文字を利用するだけでは、他の人と同じ絵文字を使うことになります。そこでロイドは、自分で絵文字をつくれる機能を用意しました。ですから会員の方は、誰も持っていない絵文字を使うことができます」。

株式会社フューチャースコープでは、携帯で撮った写真を絵文字に自動で加工するサービスを提供しています。自分の顔や友だちの顔、買った物や食べた物を写真撮影し、フューチャースコープのサーバーに送信すると、3~5秒で絵文字になって、送り返されてきます。おおぜいの人が写った写真でも、20人以内なら、同時に絵文字化できます。

「コミュニケーションの原点は、相手の顔を知った上で感情を伝え合い、信頼を深めることです」とフューチャースコープ、ブランド戦略部部長の荻田芳宏さんは言います。「写真から、髪も含めた顔の部分を自動的に見分けて、かわいいアイコンに仕上げる機能は、開発がとても大変でした。お子さんをお持ちの方や、ペットを飼っていらっしゃる方からもご好評いただいています。海外、特に韓国などアジアの国からも、ビジネスの話が来ていますよ」。

絵文字の原点は顔文字と呼ばれる、記号を使って表情を表す絵でした。絵文字が増えた今でも、文字化けすることが少ないため、メールやネットでよく使われています。顔文字が発展した、記号や文字で描く絵「アスキーアート」にも根づよいファンがいます。顔文字やアスキーアートは海外にもありますが、日本の顔文字やアスキーアートの特徴は、使われる文字の多様さです。

パソコンや携帯の日本語入力機能では、漢字、カタカナ、ひらがなを使用します。また入力パターンも、半角と全角の二種類があります。そのため、同じ顔文字でも、例えば(^^;)と(^^;)のように描き分けることができます。(^^;)は「とても恥ずかしかった」、(^^;)は「ちょっと恥ずかしかった」というように、感情を細かく表現できます。

アスキーアートを集めたサイトを運営している本田健一さんは言います。「日本のアスキーアートを見てください。つくる人ごとに、文字の使い方が違います。文字の種類が多いため、選び方につくり手のくせが出るんです。それが作品の個性になります。もし半角英数字だけだったら、これほどの個人差は出ませんよ」。

「アスキーアートは描くのに時間がとてもかかるので、本当に好きでないと続けられません」と言う本田さんですが、その魅力をこのように話します。「文字の形を見直して、その面白さや美しさに気づいたりできるんですよ。例えば、ふだん『弋』や『卞』なんて漢字は使わないでしょう。でもアスキーアートでは丸みや点を表現できる便利な文字として、人気なんですよ」。

アスキーアートがキャラクターとして人気が出たり、物語の主人公になったりすることもあります。ネットの掲示板で、よく使われるアスキーアートの猫などがキャラクターとして定着し、名前がつけられたりしているのです。このようなキャラクターを使って漫画を描く人もいます。

日本には「書は人なり」ということばがあります。「筆跡には個性が出る」という意味です。みんなが同じ活字を使うようになった今の時代だからこそ、絵文字や顔文字で個性を出そうとする人が増えているのかもしれません。

株式会社ロイド
株式会社フューチャースコープ

文:砂崎 良


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