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「パンの缶詰」で飢えを救う

[2010年7月号掲載記事]

株式会社パン・アキモト

栃木県那須塩原市に1947年にオープンした株式会社パン・アキモトがあります。現在の代表取締役、秋元義彦さんの父、健二さんが「安心・安全でおいしいパン」をモットーに、地元で愛されるパン店を目指したのが始まりでした。そして現在、パン・アキモトが開発した「パンの缶詰」が海外でも高く評価されています。

「きっかけは1995年の阪神淡路大震災でした。被災地に2,000食のパンを運びましたが、日持ちがせず、一部は捨てなければなりませんでした。また、乾パン(小麦粉、水、ときには塩を入れて作るクラッカーやビスケットのようなタイプのパン)なら日持ちはしますが、長く食べ続けるのはつらいという声も聞きました」と秋元さん。ここから、長く保存できてふっくらしたパンを作るための秋元さんの挑戦が始まります。

真空パックや冷凍など、いろいろな方法を試しますが、うまくいきませんでした。そんななか出合ったのが缶詰の機械でした。そこで、焼き上がったパンを詰めるのではなく、生地を入れた缶ごと焼く方法を思いつきます。さらに、特別な紙に生地を包み、パンが缶の内側に張りつかないように工夫しました。

こうして開発から1年以上をかけて「パンの缶詰」が完成しました。ふたを開けると香ばしい匂いが広がり、ふっくらとしたパンが現れます。初めはあまり売れなかったものの、「2004年の新潟県中越地震でメディアに取り上げられ、多くの自治体や企業、一般の方から注文をいただくようになりました」と秋元さんは話します。

そこで大量生産に向けて沖縄に工場をつくりました。将来は輸出したいと考え、すでに日本、アメリカ、中国、台湾で特許をとりました。また、缶のラベルを変えることで、企業や個人の記念品にもなるようにしたり、秋葉原ではアニメなどのキャラクターをラベルに印刷した商品を売り出したりしています。昨年は宇宙飛行士たちの食料としても採用されました。

「防災用なので食べる機会がないほうがいい」と話す秋元さんですが、一方で「パン職人としては食べてほしい」と本音をのぞかせます。そこで生まれたのが「救缶鳥プロジェクト」。3年が賞味期限の「パンの缶詰」ですが、自治体や企業に保管されて2年経ち新しいものと入れ替えるとき、古い缶詰を下取りし、飢えに苦しむ国々に送るのです。

秋元さんは、時代や社会の変化に応じて道を切り開いてきました。まだ移動販売が珍しかった1980年にパンの移動販売をスタートさせたのも、飛行機のパイロットからパン職人の道に進んだ父親のチャレンジ精神を受け継いだからだと言います。「『パンの缶詰』は世界に通用する商品です。しかし、人の成長なくして企業は成長しません。まずは社員の人間力を高めることが課題です」と語ります。

株式会社パン・アキモト


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