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京都から発信する無言のパフォーマンス

201311-5

[2013年11月号掲載記事]

ART COMPLEX

京都市中京区で、口コミで人気を集めているエンターテイメント「ギア」が行われています。ビルのなかにある小劇場に入ると、本物の工場のようなセットが現れます。やがて舞台には5人のパフォーマーが登場し、様々な動きで物語を表現していきます。せりふは一言もありません。

時は、荒れてすさんでしまった未来社会。人間型ロボット「ロボロイド」が働き続ける元おもちゃ工場に、かつて工場の製品だった人形「ドール」がやってきます。お互いに交流をすることで、好奇心や遊びを体験し、少しずつ人間に近づいていきます。そんななか、事故がきっかけでロボロイドに危機が訪れます。1人残されたドールに変化が表れ、物語はドラマチックに展開していきます。

無言劇ですが、観客はユーモラスな動きに笑ったり、感動する場面では涙を流したりします。主催するART COMPLEXプロデューサーの小原啓渡さんは話します。「2010年にギアを制作しました。グローバルな催しをしたいと考えたとき、言葉の壁が一番大きいと思い、この形になりました。世代や国籍を超えて楽しめるものを目指しています」。

ギアではプロジェクションマッピングと呼ばれる、物体の形に合わせて映像投影するライトアップなど、最新の技術も使っています。振り付けは、ダンスカンパニー「コンドルズ」の主宰者として知られる近藤良平さんです。

世界大会で優勝するほどのダンサーやパントマイマーが何人も出演しています。しかし、ギアでは今までに経験したことのない動きや表現が求められます。最初は「どうしてこんなことをしなくてはいけないのか」という声が出演者から出たといいます。観客も10人程度という苦しい時期もありました。

小原さんは公演の内容にアンケートの声を積極的に取り入れるなど地道な努力を続けました。出演者も、自ら進んでアイディアを出すようになりました。ここではスタッフや出演者、観客までもが演出家です。そのかいあって2012年に始まった公演は2013年9月に400回公演を達成、来場者数は2万人を突破しました。

観客からは「言葉がなくても楽しめる。言葉がないからおもしろい」「技や仕掛けが効いていながら、最後には『人間』に感動する」といった声が届きます。外国人観光客からの感想で多いのは「今まで見たことのないパフォーマンスだ」というものです。「3歳の子どもが最後まで集中して見ていました」という声を受けて、3歳未満の子どもの入場も可能なキッズデーを設けました。

「京都にいくつもの小劇場ができたらうれしいです」と小原さんは話します。「将来的には、本場のブロードウエイでロングラン公演をしたいですね。日本人のロングラン公演はまだ前例がないので、挑戦したいです」。小原さんの夢は広がります。

ギア

文:瓦谷登貴子


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