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[2015年4月号掲載記事]

201504-1-1
離島閃隊タネガシマン

弱い人を助け、悪を退治するヒーローキャラクターが日本で人気です。多くの日本人がそんなヒーローのテレビ番組を見て育ちました。各地にはご当地キャラクターがいますが、ヒーローのキャラクターも増えています。彼らはご当地ヒーローと呼ばれています。
ご当地キャラはその地方の名産品の宣伝や、地域を活性化する目的でつくられます。一方、ご当地ヒーローは地元の人のふるさとへの愛情や、ヒーローへの憧れから生まれることが多いです。今では日本全国に700ものヒーローキャラクターが存在するといわれています。子どもだけでなく大人にも人気があります。
鹿児島県の種子島では、「離島閃隊タネガシマン」が人気です。17年前に地元の青年団が考え出しました。種子島の方言を話し、戦うヒーローというよりも種子島に閃きを与える役割を担っています。今では鹿児島だけでなく他の県でも知られるようになりました。「全国の人に種子島とタネガシマンについて知ってほしいです」と種子島アクションクラブ広報部の久木原清貴さんは話します。
駅伝大会や地元の還暦同窓会などへの出演依頼が多く、お年寄りにも歓迎されています。青年団の人たちにとって意外だったのは、タネガシマンだけでなくジャバッチェという悪役にも人気が出たことです。ジャバッチェは種子島の方言を話し、お客さんをネタにして笑いをとります。そのやりとりが面白いと評判になりました。
201504-1-2
超神ネイガー

秋田県にも大人気のご当地ヒーローがいます。有名な秋田の神様、なまはげの叫び声「悪い子はいねが(悪い子はいないか)」にちなんだ「超神ネイガー」です。その実体はごく普通の農家の青年、アキタ・ケンです。彼は悪者から平和を守ります。変身のときの決め台詞は「海を、山を、秋田を守る、超神ネイガー!」です。
超神ネイガーの生みの親、海老名保さんは子どもの頃からヒーローキャラクターが大好きでした。ヒーローものに秋田の世界を取り入れたことが人気の理由と考えています。テレビ番組は秋田だけでなく東京でも放送されました。「子どもたちの声援が何よりもうれしいです」と海老名さんは言います。
ご当地ヒーローはその地域の特産物を武器にしたり決めのポーズに取り入れたりしています。ご当地ヒーローファンの高本新太郎さんは握手会やショーのため遠方にも足を運びます。「方言でしゃべるところが特におもしろいです。地域の個性が出ているので比較する楽しみもあります」と言います。
多くのヒーローは地域の安全や自然保護のために敵と戦います。そのため、子どもたちにとってよいお手本となっています。また、大人の中には昔憧れたヒーローを懐かしく思い出す人も多いのです。これからもご当地ヒーローは地元の人の郷土愛に貢献していくでしょう。

文:土屋えみ

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